区内寺家町の「寺家ふるさとの森」で来月23日まで、園路などの改修工事が行われている。進入禁止の柵や正しい園路の誘導など、ルート作りによる田園環境の保全と安全な利用を目的としている。
寺家ふるさとの森は横浜市が指定する区内唯一の市民の森で、昭和58年に開園。田園景観の保全地区である「寺家ふるさと村」の一角を占めている。
今回の工事は横浜市が「市民の森を安全に利用してもらう」ことを目的に計画。森の西側に位置する園路(大池から三叉路まで)の木製階段の改修や手すりの設置、転落防止や進入禁止のための柵設置(6カ所)、森の案内板(2カ所)、来訪者へのマナー啓発を促す看板の設置(4カ所)などが行われる。
「正しい園路を歩いて」
柵が設置された梅林は、来園者が訪れる際、私有地の田んぼを横切ることが問題視されていた場所。寺家ふるさと村の総合案内所『四季の家』には「田んぼは歩く人の足がとられて危ないのでは」「通るときに水田に泥が入り、農作物に影響しないのか」という利用者の声も寄せられていた。 市から委託を受けて森の維持管理を行う『寺家ふるさとの森愛護会』では「畦道を通る人が多く、畔がツルツルに。今回設置した柵で、畦道が梅林への道と思っていた人に、正しいルートを誘導できれば」と話す。
また、工事対象となった園路では「園路を外れて歩くことで土の流失が起きている場所もある」(横浜市担当者)。階段改修のほか、ロープなどを使用した園路の誘導を計画する。愛護会は「山は自然の動植物も楽しめるが、危険も多い。道を外れず、安全に散策をしてほしい」と話している。
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