神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2012年6月7日 エリアトップへ

青葉区郷土芸能保存連合会会長に就任した 鈴木 和巳さん 鉄(くろがね)町在住 59歳

公開:2012年6月7日

  • LINE
  • hatena

伝える郷土の伝統

 ○…地域に代々伝わる祭囃子や太鼓の郷土芸能。青葉区郷土芸能保存連合会に加盟する7団体を取りまとめる。数百年続く伝統も、後継者不足により、途絶える地域も少なくない。「娯楽の少ない時代は人も張り切ってやっていた。今は続けていくことが大変」と継続することの難しさを痛感する。それでも「『昔から伝わるいいものなんだ』、と郷土芸能を知らない人に、伝えていかなきゃならない」。残す使命を感じている。

 ○…鉄囃子保存会に所属して20年になる。担当は笛。3オクターブある音階を7つの穴と吹き方で操る。笛は”1穴1年”と言われるほど、習得は難しい。習った当初は、「10分でも毎日笛に触れていた」と音の出し方に苦労した。口伝(くでん)で継承される御囃子に譜面などはない。音を聞き、指使いを見て真似る、その繰り返しで技術を習得する。テープ録音や口ずさむ音を紙に記すなど、自己流で工夫して学んだ。「一通りできるまでには3年かかったかな」。歴代奏者、演者の努力で御囃子は継承されてきた。

 ○…鉄の地域で代々続く旧家に次男として生まれる。地元の桐蔭学園工業高等専門学校(現桐蔭横浜大)に進学。「勉強はあんまりしなかったよ」と笑うが、兄貴的存在だった歳の近い恩師の言葉が印象に残る。『学校は、問題が起きた時、いかに解決していくかを学ぶ場所』。「人の顔色を窺うようになると、自分で考えなくなる」。自分の行動に責任を取る、基本で一番大切なことを学んだ。

 ○…現在は、地元で土木工業を経営する傍ら、消防団や障害者と一緒に餅つきなどを行うボランティア団体に所属する。「地元にいると頼まれるからね。でも、地域の人の顔が分かり、会話が生まれるよ」と益々関わりが深くなる。御囃子では、小学生の指導も行う。「辞めてもいい。大人になって御囃子やったなと思い出せば、興味も湧く」。『いいものだから残したい』。地域を知るほど強くなる思いだ。
 

青葉区版の人物風土記最新6

桑名 俊二さん

学校歯科医を45年間務め、このほど定年となる

桑名 俊二さん

美しが丘在住 75歳

3月28日

山本 章さん

3月20日で設立1周年を迎える社会福祉法人「あおばの実」の理事長を務める

山本 章さん

桂台在住 78歳

3月14日

宮原 洋明さん

中里地区青少年指導員の会長としてヒコーキ大会の運営にあたった

宮原 洋明さん

大場町在住 68歳

3月7日

冨樫 剛一さん

2月1日から横浜F・マリノスユースの監督を務める

冨樫 剛一さん

すすき野出身 52歳

2月29日

岡﨑 萌々(もも)さん

第78回市町村対抗かながわ駅伝に横浜市代表として出場し、優勝に貢献した

岡﨑 萌々(もも)さん

青葉区在住 16歳

2月22日

家田 昌利さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第二次派遣で大隊長を務めた

家田 昌利さん

相模原市南区在住 59歳

2月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊺専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『網膜剝離と診断されましたが、どんな治療が必要になるのでしょうか?』

    3月28日

  • おばあちゃん先生の子育てコラム

    おばあちゃん先生の子育てコラム

    第43回 「一人で悩まず、一緒に子育てしていきます」

    3月28日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.9 塗装業も歯科医も「専門家」を選ぼう

    3月21日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook