商店店主が”先生役”となって、各店で扱う商品の専門知識などを教えるカルチャー講座が9月23日、藤が丘商店会(佐々木恵美子会長)でスタートした。第一回目となる「浅野酒店」主催の日本酒講座には、満席となる25人の地元住民が参加。「講座をきっかけに、”その道のプロ”がいる商店街の魅力をアピールしていきたい」と実行委員会メンバーは意気込む。
講座を通じて商店街の良さを見つめ直し、足を運ぶきっかけにつなげてもらおうと、今年6月頃、商店会役員が企画。「賑わう大型商業施設に負けない、商店街の生き残りをかけて」と30代の二代目若手役員メンバーを中心に立ち上げた。
同商店会は集客を狙ったくじ引き大会を毎年年末に開催しているが、2011年度の開催期間中の売上げは前年比1割弱減だった。「一時的なイベントは人の流れも瞬間的。店舗に足を運べ、実際に店主の顔も見える講座を継続的に開催することで商店街に人を呼び込みたい」と佐々木会長は話す。同商店会加盟店は約80店舗。月一回の講座開催を目標に、若手役員は今後、各店舗を周り、積極的に参加を呼びかけていく。
地元ならではの店知る
日本酒講座を企画した創業45年の「浅野商店」二代目・浅野雄太さん(37)は、神奈川の酒に親しんでもらおうと、同店で扱う人気日本酒の蔵元を紹介。海老名市「泉橋酒造(株)」の社員である寺田昌登さんを招き、利き酒会や米作りから行う同社の酒造工程を披露した。
参加した藤が丘在住の堀井聡さん(59)は「講座を通じて、他の地域にはないような地元の専門店を知って、生活に活用していきたい」、内木文雄さん(55)は「若手が頑張っている商店街を応援していきたい」と話す。第二回目は10月21日(日)、トヤマ時計眼鏡店による親子対象の時計づくり講座。14時から「81.7カフェ」で。料金3千円。申込みは同店【電話】045・971・8162へ(17日締切)。
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