今、"なでしこジャパン"の感性が必要な時! 民主党 横浜市会議員 菅野よしのり
世界の女子サッカーで一昨年、日本代表の女子チームが初めて優勝・世界一になった。本当にあの時は信じられない位、夢の様だった。また、それ以上に女子サッカー選手の凄さを感じたのは境遇だ。
男子サッカーの選手たちとは段違いの、普通のサラリーマンよりもっと安い給料と限られた時間の中での練習、そして試合。本当に厳しい中での選手生活だ。しかし、日本も少し前までは境遇が良くない中、多くのスポーツ界で多くの選手が日本一、そして世界一を目指して頑張っていた。お金でも物でもなく、ひたすら技と知能そして感性を磨き、挑戦していた。
求められている女性の感性と力
今、日本では、いつのまにか金欲・物欲中心の考え方になっている。日本の社会全体、そして職場でも、ましてや政治・行政の場でも男性中心だ。男性は家庭を守るため外に出て働き、より高い報酬を頂き、家庭を楽にしたいのは当然だ。しかし、社会の今抱えている課題や問題でいくと、男性だけの感性で、そして技と知恵で考えている場合じゃない。
厚労省の試算でいくと、今後、経済成長と労働参加が適切に進まない場合、2030年には、2010年比で845万人の労働者が減少する。従って今、国の方では、女性の技と知能、そして感性とその力を借りようと「働く『なでしこ』大作戦」と銘打った行動計画を策定。日本再生戦略に位置づける計画としている。
また、経済界でも経済同友会が、女性管理職の割合が8・1%と先進諸国の中でも最も低い割合を、2020年までに30%以上にするという目標に向けて、経営者としての行動宣言を発表している。
出産後の女性復帰は半数以下
確かに日本の女性と家庭を見ると、どんなに良い仕事をしていても、出産を機に60%の女性が仕事を辞め、復帰もしないし、会社も復帰出来ない状況にある。女性は、男性の感じない、気付かない部分を知らせてくれる、気付かせてくれるものを沢山持っている。「災害対策」「震災・津波対策」「子育て」「介護」など、弱い人たちの立場に立った考えや感性は、男性に「ハッ」と気付かせる多くのものを持っている。という事から、これからしばらくは日本全体に、そして横浜にも”なでしこジャパン大作戦”が必要不可欠の戦略になる。
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「社会保障政策」の責任者として4月4日 |
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