青葉消防署では、災害時に消防車など緊急車両の燃料を確保するため、「自家用給油取扱所」の整備が進められている。この事業は横浜市消防局の2012年度重点事業の一つ。市内5カ所に給油所が整備されることで、25万リットルの燃料が備蓄可能となる。今年度中に完成予定。
同事業は、一昨年の東日本大震災で緊急車両が燃料不足の影響を受けたことから、災害時の安定的な燃料供給を目的に実施。敷地があり、津波や液状化の被害を受けにくい地域が選定され、青葉消防署ほか、西消防署(西区)、港南台消防出張所(港南区)、日吉消防出張所(港北区)、消防訓練センター(戸塚区)の5カ所で整備が進められている。整備の予算は2億5400万円。
1週間分の燃料備蓄
災害時、給油の対象となる車両は、消防車、救急車、区の公用車など全市で295台。緊急車両が1週間走行できる燃料25万リットルを備蓄する。そのうち、青葉消防署に備蓄される軽油、ガソリン燃料は5万リットル。劣化を防ぐため、燃料の3分の1を目安に、同消防署の車両33台が日常的な給油に利用していく。
迅速な対応を
これまで、消防車などの緊急車両や公用車は、契約する民間ガソリンスタンドで給油。災害時は優先的に燃料が供給される協定を県石油業協同組合と結ぶが、一昨年の震災時は区内でも給油のために1、2時間並ぶ緊急車両もあったという。
市消防局施設課は「市民の安全のため、災害時の迅速な対応につなげたい」と話す。
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