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青葉区版 公開:2014年5月29日 エリアトップへ

蹴球闘魂(下) プロ化支えた「日の丸戦士」

公開:2014年5月29日

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「今大会はベスト8まで行く」と予想する水沼さん
「今大会はベスト8まで行く」と予想する水沼さん

 国内でのサッカー解説や海外クラブの取材など、世界各地を飛び回る元日本代表選手の水沼貴史さん(54)=荏田西=は地元在住20年。長男でJリーガーの水沼宏太選手(サガン鳥栖)も区内を拠点に活動する少年サッカーチーム「あざみ野FC」出身で、水沼さん自身も同少年チームの理事を務めている。桐蔭学園高校サッカー部の賤機(しずはた)徳彦監督とも親交があり「青葉区は全国でも有数のサッカーエリア、長年住んでいる地元に少しでも恩返しできれば」と、区内中学生世代の育成にも取り組んできた。

 水沼さんは、埼玉県浦和のサッカーが盛んな町で生まれ育つ。中学・高校時代に全国優勝を果たすなど10代からその才能を開花させ、大学卒業後は日産自動車サッカー部へ。日本のトップリーグで華麗なプレーを魅せていたが、当時のサッカー人気はそこそこで、観客も多くはなかった。「決して恵まれた環境ではなかったけれど、100%でプレーし続けていた」。それは、1985年に行われたワールドカップ(W杯)メキシコ大会のアジア最終予選で宿敵・韓国に2連敗した悔しさから。すでにプロ化していたライバル韓国はW杯へ出場。「選手のモチベーションが違った。日本もプロリーグを発足させ、アマチュアから脱却しなければ」と強く感じるきっかけに。日本サッカー協会もプロ化を後押しし、1993年に念願のプロリーグ(Jリーグ)が開幕。「満員のスタジアムを見たときは試合前だけど泣いちゃったよ」。プロ選手として社会に認められ、アマ時代の苦労が報われた。

予想はベスト8

 日本時間の6月15日(日)に迫るW杯ブラジル大会の一次予選、対コートジボワール戦。全ての参加チームが初戦を重要視し、初戦に勝てば8割の確率で決勝トーナメントに進めるという。「前回大会はベスト16だったから、今回は8までいってほしい。一歩ずつ順位が上がれば」と期待を込める。

 最近、近所の荏田猿田公園でサッカーをしている子どもをよく見かけるという。「サッカーへの関心が高まってきているのかな、嬉しい。子どもたちには世界最高のプレーを見て、自分自身でなにがすごいのかを感じとってほしい」

(了)
 

 

蹴球闘魂(上)
ドーハ知る「あざみ野の父」

蹴球闘魂(中)
次世代育成「世界レベルに」

W杯メキシコ大会の地区予選で=85年
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