ベルグの4月 内田さんが銀賞 県洋菓子協会作品展で
美しが丘の洋菓子店「ベルグの4月」(山本次夫代表取締役)の内田かおるさん(25)が、2日から藤沢市で行われた神奈川県洋菓子協会作品展のマジパン仕上げ部門で銀賞を受賞した。青葉区内の洋菓子店では唯一の入賞だった。
マジパンはアーモンドと砂糖を練ってペースト状にしたもので、ケーキのデコレーションなどに使用される。内田さんは「妖精の庭」をテーマに制作。色とりどりの花やキャラクターが印象的な「ファンタジーモチーフ」の作品に仕上げた。初出品での入賞に「素直にうれしい。努力が報われた」と頬を緩める。
4月頃から構想を練り、試作を含めて完成まで2カ月ほどを費やした。店の営業が終わってから制作に入るため、日付が変わる直前まで作業する日々が続いたという。「休みの日も出てきて作ったり、とにかく作品のことしか考えられなかった」。苦労したのは「湿気」。高い湿度でマジパンが柔らかくなってしまい、搬入前日の夜に急きょ作り直すというトラブルも乗り越えた。「急いで作ったので、出来としてはちょっと惜しい」と悔しさをみせるが「(作り直した)塔の部分で高さが出せてよかった」と振り返る。
奈良県出身の内田さんは西日本の作品展で、制限時間内に作品を仕上げる「デコレーションケーキ部門」での優勝経験も持つ。10月に行われる全国大会「ジャパンケーキショー」への出品にも意欲的だ。「出るだけでもいい経験になる。今から手直ししていきたい」と意気込みを話す。山本代表は「経験があるからか、バランスが良く素晴らしい出来だった。全国に向けて、また頑張ってほしい」とエールを送った。
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