農作物の豊作「五穀豊穣」を祝う神事に供える米を収穫する「抜穂祭」が9月22日、田奈町の水田で行われた。神奈川県神社庁横浜三支部連合の主催で、20年以上続いている伝統行事。
この水田は、神に奉納する米を育てる「神饌田(しんせんでん)」と呼ばれるもの。この地で行われるのは6年目になる。当地を管轄する神鳥前川神社(豊浦崇男宮司)の大世話人、松本瞳さんが所有している。
この日は、関係者ら26人が参加し、用意された祭壇に祝詞を奉納。水田を清めた後、神主が米を刈り取り、祭壇に供えた。その後、参加者たちが同連合内で使用される米を収穫した。
神主によって刈り取られた米は「懸税(かけちから)」と呼ばれ、三重県の伊勢神宮に奉納される。全国から集められた「懸税」は、1束ずつ逆さにして供えられ、神事に使用される。
神事を司った横浜南支部長の佐野和史(かずみ)宮司(瀬戸神社=金沢区)は、「無事に収穫できてよかった。地域の祭りを通じて横浜のまち、人々が発展することを願っている」と話した。
収穫量は約200kgで、三支部の神社約200カ所に届けられる。
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