緑区長津田でクリニックを開院している医師、名古屋孝夫さん=たちばな台在住=が代表を務める「みやぎ女川教育支援プロジェクト」。同団体が今夏、東日本大震災の被災地である宮城県女川町の中学生を横浜市に招き、職業体験の場を提供した。
被災地支援の一環として始まった同プロジェクトは、さまざまな仕事を体験することで、子どもたちが将来に向けて幅広いビジョンをもてるように企画され、2012年にスタート。同プロジェクトのメンバーの一人が、女川町で学習塾を開いていることなどもあり、同町の中学生を招くことになった。
3回目となった今回は、同町から6人の女子中学生が参加。6人は金沢区の横浜市中央卸売市場南部市場や、都筑区の昭和大学横浜市北部病院などの職場を見学し、職業体験をした。最終日に訪問した外食事業会社では、ケーキづくりや新しいスイーツの商品開発会議に参加した。
名古屋さんは「最初に会ったときにあいさつできなかった生徒が、職業体験後にしっかりとあいさつできるようになるなど、子どもたちの成長がみられる取り組みになった」と手応えを話し、「この職場体験で学んだことを、今後に生かしてもらいたい。私たちも充実した時間を過ごすことができた」と語った。
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