18日から行われる「汁まつり」の実行委員を務める 三好寛朗(かんろう)さん もえぎ野在住 42歳
「おもしろく」を全力で
○…珍しくわがままを通した。「『汁まつり』じゃなきゃ、スープフェスじゃダメだってね」。一風変わったネーミングには、当初反対もあった。それでも「パンチがなくちゃ」と力を込める。「くだらなくて、ふふっと笑えて、皆が楽しくなれる。そんなイベントにしたい」。強い思いを胸に、裏方に徹して奔走する。
○…柿の木台生まれ。今では想像できないぽっちゃり体型は、中学校で打ち込んだ野球で一気にスリムに。「すごくヘタで、走らされる方が多かった」。水が合わず居場所がなかった高校時代、学校にはほとんど足が向かなかった。出欠を取ったら帰る日々。大学進学を目指したのは、そんな日常から抜け出すためだった。「思い出すのも恥ずかしいけど、俺はこんなもんじゃないって」。そんな思いを抱いていた。「つまらないことをいかにおもしろくするか」、今ならそう考えられる。現実逃避したい思いを正当化していた「青い日々」をそっと振り返った。
○…就職氷河期を経験し、大学卒業後は「腕さえあれば世界中どこでもやっていける」と鍼灸の道へ。3年の修業後、開業の場を求めて東急線沿線を一駅ずつ歩いて回った。行き着いたのは地元・藤が丘。小さかったもえぎ野の桜並木も、立派に育っていた。「よく見るとこのまちはきれいだなって」。現在は商店会の副会長も務める。ともに任命された2人と「絶対逃げっこなし」と言い合って3年。何かやろう、おもしろくやろう、と常に思いを巡らせる、商店会の立役者だ。「『やらされてる』と疲れる。ストレスをかけずに楽しむには、全力を尽くすこと」とタフに微笑む。
○…藤が丘の自宅では、バスケットボールの審判員をこなす7歳年下の妻と暮らす。今年結婚3年目を迎え、「変わったことは」との問いに「思っていたよりはるかに楽しい。皆早く結婚したほうがいい」と照れ笑い。愛妻家の横顔が垣間見えた。
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