地域活性化に挑む団体を支援しようと設けられた「地域再生大賞」の関東・甲信越ブロック賞に、青葉区の「高齢化社会をよくする虹の仲間」が選ばれた。
地域再生大賞は、2010年度に地方新聞45紙と共同通信社によりスタート。地域活性化に取り組む団体を、各都道府県から原則1団体(計50団体)推薦し、その取り組みを専門家による選考委員会が審査。上位の団体には副賞として賞金が贈られる。
虹の仲間は、1983年1月に佐渡友(さどとも)順子(よりこ)代表(71)と野原すみれ運営委員長(77)の2人で始動。「高齢化社会が来ると盛んに言われ始めた頃。自分たちが高齢になった時に、長生きして幸せだった、と言えるようにしたかった」。互いに助け合い、支えあえる仲間づくりを目的に同会ではセミナーや講演会、コンサートなどを毎月実施。サークル活動や広報活動も行い、企画立案も会員たちで行う。平均年齢は70代、会員は現在150人ほど。青葉区内だけでなく、東京の八王子市や調布市から通ってくるメンバーもいるという。毎月の運営委員会は会員が自主的に参加し、互いに近況報告もしあう。佐渡友代表は「地域のなかで信頼できる人間関係を築いていけることが、生きる力や張り合いになる。自分にとっても本当に幸せなこと」と笑顔をみせる。参加者からは「落ち込んだ心が晴れてくる」という声も聞くという。
介護施設で喫茶室を開くなど、ボランティアにも積極的に取り組む同会。東日本大震災後、福島県いわき市の子どもたちへの支援も続けている。「自分に役割がある、社会の役に立っていると思えることが、自分自身の生きがいにつながる。これからも『視野は社会に、活動は足元から』をモットーに、活動を続けていきたい」と佐渡友代表は今後の意気込みを語った。
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