1月に行われた第37回全国高校柔道選手権の県予選・女子団体で12校の頂点に立ち、個人でも仲田奈央選手(1年・52キロ級)、櫻井眞子選手(2年・57キロ級)、嶺井美穂選手(2年・63キロ級)が優勝した、鉄町の桐蔭学園。3月20日に本戦(日本武道館)個人、21日に団体を控え、悲願の全国制覇へ調整を進めている。
昨春は、初の準優勝を果たした選手権。「昨年は悔しい反面、嬉しさの方が大きかった」と主将の嶺井選手は振り返る。今回の県予選では3試合全て3―0の無敗で勝ち上がっており、「チームの力がついてきているのを感じる。全国でその力を証明できれば」と語気を強める。
廣川真由美監督(38)は勝因の一つに、快進撃で流れを呼び込んだ先鋒、馬場彩子選手(2年)の活躍を挙げる。馬場選手が不安や重圧で落ち込んでいた大会1週間前、部員7人全員で話し合いの場を設けた。各々が何をすべきか考えたことで、人間的な成長にもつながったという。
2月にはメンバーの一人、櫻井選手が練習中にアキレス腱断裂のアクシデントに見舞われたが、「頂点に見合う準備は整っている。優勝しか考えていない」と廣川監督は前を向く。
嶺井主将 世界見据え
昨夏に総体個人を制した嶺井選手は、全日本ジュニア、世界ジュニア、講道館杯で連続優勝。12月には国際大会のグランドスラム東京にも出場し、オーストリアで行われた2月のヨーロッパオープンで2位に輝くなど、国内外で存在感を見せた。度重なる国際舞台を経て、「怖さもあったが吹っ切れた。もっと強くなれるような気がする」と手応えを語る。選手権の後は4月の全日本選抜、その先には世界選手権、さらにリオ五輪、東京五輪を見据える。
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