現天皇陛下のご成婚に寄せられたお祝い金を基金に、子どもの健全育成のための施設「こどもの国」=奈良町=が1965年に開園してから、5月5日で50周年を迎える。2年前から園長を務める三国治園長に、節目への思いや展望を聞いた。
◇◇
――開園から半世紀を迎えます。今のお気持ちをお聞かせください。
「50年間やってこられたのも地域の方々のご支援のおかげ。感謝を伝えたいです。子どもたちに楽しんでもらうという園の基本スタイルを守り、次の50年に向かって歩んでいきたいです」
――今年はロゴやキャッチコピーを刷新しましたね。
「周年に合わせてリニューアルしました。新しいキャッチコピーは『あそびのなかに、未来がある』。園内従業員から意見を募ったところ、『遊び』や『自然』といったキーワードが多く聞かれました。こどもの国という自然の遊び場で未来を切り開く力をつけ、成長してほしいという願いを込め、できあがったキャッチコピーです」
――そのほか、新しく変わることはありますか。
「現在、園の入り口や中央広場の改修工事をしています。ホームページもリニューアルしました」
――近年、特に力を入れてきたことは。
「外部の企業・団体とのタイアップを強化してきました。いかに園の良さを地域のみなさんに伝えていくか。連携することで、より多くの人に園の魅力を知ってもらいたいです」
――4月に開催されるJAXA宇宙科学研究所の講演会企画もその一つですね。
「はい。昨年初めて開催し、来年以降も続けていきたいと考えています」
――今後、50周年にちなんだ企画は。
「3月末から日産自動車の本社で、こどもの国の50年を振り返る写真展を開催します。天皇皇后両陛下やご家族の写真などを展示予定です。同時に、復元した小型自動車『ダットサンベビー』の展示も行います」
――「ダットサンベビー」とは。
「開園当初から約8年間、子どもたちに親しまれてきた子ども用自動車です。当時、日産自動車から100台が寄贈され、教習を受けて免許を取得すると、子ども1人で園内のコースを運転できました。壊れた自動車を修理できないまま運営が終了しましたが、残っていた最後の1台を今回、同社の協力で復元しました」
――今後の展望は。
「まずは引き続き、自然を守り、環境を維持していきたい。入園者数もここ数年増加傾向にあり、2014年度も80万人を超えそうです。遊びに来れば喜んでもらえる施設なので、家族一緒にのんびり過ごしてもらいたいですね」
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