青葉区版 掲載号:2015年3月26日号 エリアトップへ

性暴力被害者を撮影するプロジェクト「STAND」を通し、支援向上を訴える 大藪順子(のぶこ)さん 市内在住 43歳

掲載号:2015年3月26日号

  • LINE
  • hatena

痛み越え その先へ

 ○…アメリカでプロジェクトを始めた2001年当時、性暴力被害者(サバイバー)が顔や実名を出すことは米国でもタブー視されていた。「恥ずべきは加害者。目に見えない檻に閉じ込められた被害者たちが、堂々と表に出てこられたら」。サバイバーを撮影し体験も紹介する取り組みには2年で70人が参加。現在は写真展や講演に各地を飛び回る。

 ○…大阪府豊中市の牧師の家庭に生まれ育つ。兄の影響で新潟県の高校に進学し3年間寮生活を送った。ホームシックを越えれば「楽しくて。実家にも帰らなかった」と笑顔。世界を見て、という両親の勧めで渡米しコロンビアカレッジでジャーナリズムを学んだ。写真を見る目を養おうと受講したフォトジャーナリズムの授業で、作品が全米2位になったことも。「カメラが良ければいいわけじゃない。大切なのはいかに何を見るか」。卒業後は現地の新聞社の専属カメラマンとして撮影に奔走。性暴力の被害に遭ったのは、そんな充実した日々のさなかだった。

 ○…「今夜、生きのびなければならない」。生まれて初めて死を感じた。鍵をかけた自宅で就寝中に侵入者に見舞われ、選択したのはその男に従うこと。「これまで築き上げてきた自分が崩れ去った」。3日後に犯人は捕まったが、安全なはずの自宅が恐怖の場に思え仕事中のパニックアタックなど心身の混乱、無感情など鬱(うつ)症状は1年以上続いた。被害後のカウンセラーの「あなたのせいじゃない」という言葉が、後々重みを増して響いた。なぜ自分にこんなことが起きるのか―後に出会った多くのサバイバーたちも、同じように意味を見出そうとしていたという。「辛い体験をしたからこそ、もっと幸せに生きることができる」。そう信じている。

 ○…夫と小学生の娘と穏やかに暮らす。日本のサバイバーの撮影や行き場のない人の居場所づくりなど、構想は膨らむが「娘が小さいから家庭が優先」。柔らかな母親の表情で微笑む。

5/27家族葬一般葬の相談会

費用・内容など個別のご相談を承っております。

http://www.sougi-itabashi.co.jp

廣田新聞店

新聞販売、折込広告の企画・編集・印刷、ポスティング

https://hirotarian.ne.jp/

<PR>

青葉区版の人物風土記最新6

佐久間 秀徳さん

日本学生陸上競技個人選手権の1500mで優勝した

佐久間 秀徳さん

青葉区出身 21歳

6月24日号

木村 勇樹さん

7月4日に開業する「スプラス青葉台」のプロデューサーを務める

木村 勇樹さん

青葉台在勤 35歳

6月17日号

蕪木(かぶらき) 泉さん

市ヶ尾連合自治会長に就任した

蕪木(かぶらき) 泉さん

市ケ尾町在住 72歳

6月10日号

鈴木 幸子さん

青葉土木事務所の所長を務める

鈴木 幸子さん

西区在住 57歳

5月27日号

山下 保子さん

一昨年の日展で総理大臣賞を受賞し、記念展を開催している日本画家

山下 保子さん

美しが丘在住 74歳

5月20日号

岸本 拓也さん

ジャパンベーカリーマーケティング(株)代表で高級食パンの仕掛け人として知られる

岸本 拓也さん

青葉区在勤 45歳

5月13日号

あっとほーむデスク

  • 6月24日0:00更新

  • 5月20日0:00更新

  • 4月29日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

  • 地域社会づくりを担ってきた学校

    コラム「学校と社会をつなぎ直す」【15】

    地域社会づくりを担ってきた学校

    桐蔭学園理事長 溝上慎一

    6月24日号

  • 目のお悩みQ&A

    専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

     第12回『糖尿病だとなぜ眼科受診が必要?』

    6月24日号

  • おばあちゃん先生の子育てコラム

    おばあちゃん先生の子育てコラム

    第15回「汗をしっかりかいて、暑い夏を乗り切りましょう♪」

    6月24日号

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2021年6月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter