参院本会議で9月19日未明に可決、成立した安全保障関連法。集団的自衛権の行使容認を含む同法案の採決をめぐり、16日には新横浜で地方公聴会が行われ、反対する市民らが抗議活動を行った。
会場の新横浜プリンスホテル周辺では、開始前から法案に反対する市民が集まり、「戦争法案、今すぐ廃案」「強行採決、絶対反対」などと訴えた。公聴会終了後、出席者を乗せたと見られる車がホテルを出ようとすると、車道にあふれ出た人々が、行く手を阻もうと抵抗。警察ともみ合いになり、新横浜歩道橋下まで車をとり囲む場面もあった=写真。神奈川県警によると、新横浜での負傷者や検挙者は出なかったという。
もみの木台在住で「ストップ!秘密保護法かながわ」の共同代表を務める中西綾子さん(76)もこの日、新横浜に駆けつけた。「(安保法制は)私たちの命の問題でもある。可決されても廃止に向け動き続けたい」
公聴会は、重要な案件について審議する際、利害関係者や学識経験者から意見を聞くために開催される。会場に新横浜が選ばれたことについて、桐蔭横浜大学=鉄町=法学部の森保憲教授は「その日のうちに与党が採決を行おうと、国会に近い場所が選ばれたと推測される」と話す。「公聴会後すぐに採決しようとしたことについては、意見を聞くという公聴会本来の趣旨からすると『儀式』と批判されてもやむを得ない」と語った。
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