テニスで年代別日本チャンピオンの実績を持つ大橋麗美華さん(12・市ヶ尾小6年)=荏原湘南スポーツセンター所属=がこのほど、アメリカの「クラブメッドアカデミー」に留学できる、盛田正明テニスファンド(MMTF)2015年度奨学金選手公募の最終選考会の推薦合格選手に選ばれた。期間は2月14日から28日で、現地での生活を体験した上で、3月下旬に正式に留学する見込みだ。
同アカデミーのゲイブ・ハラミロコーチは、これまでにマリア・シャラポワ選手やアンドレ・アガシ氏など、テニスの4大大会優勝者を多数育てた世界有数のコーチ。日本人初の4大大会決勝進出を果たした錦織圭選手も、同コーチの指導を受けていた。
昨年5月、MMTFの盛田正明代表(日本テニス協会名誉会長)とゲイブコーチが全国選抜ジュニアテニス選手権大会を視察。出場していた大橋さんの試合を観戦した。その場で、ゲイブコーチから直接「とても将来性を感じる。是非、自分で指導して世界一の選手に育てたい」との言葉をかけられたという。
最高の環境へ
盛田代表の勧めもあり、MMTFの奨学金選手公募に応募。今回の最終選考への参加に至った。アメリカのフロリダ州にある同アカデミーでは、世界有数のコーチによるテニスの指導と英語の学習プログラムなどを受けることができる。各国からジュニア世代のトップ選手が集い、寝食を共にしながら世界一を目指す。父の正和さんは「世界のトップを目指す上で、これ以上はない素晴らしい環境」と話す。
5歳の時にあざみ野ローンテニスクラブでテニスを始め、すぐに頭角を現したという大橋さん。「海外に行くことは小さいころからの夢だったので、すごく楽しみ。ワクワクしている」と笑顔をみせる。
日本制し、視線は世界へ
始まりは1枚の写真
初めてあざみ野ローンテニスクラブを訪れたとき、壁に飾られていた、トロフィーを掲げるウィンブルドン優勝者の写真が目に留まった5歳の大橋さん。「あれ(トロフィー)は、どうやったらもらえるの」と口にしたという。
すぐに入会し、練習を開始。当時のコーチが「ほかの子どもに比べ、ずば抜けていた」と話すように、2年後には小学1年生ながら10歳以下の大会で初優勝。瞬く間に日本のトップクラスへと登りつめた。昨年も全日本ジュニアテニス選手権(12歳以下)のダブルスで優勝、シングルスで準優勝するなど、日本でのトップ争いを続けている。
感謝を胸に
大橋さんは現在、添田豪選手やクルム伊達公子選手が在籍していた国内最大規模のテニスアカデミー「荏原湘南スポーツセンター」=藤沢市=に所属。杉山愛選手など、世界トップクラスの選手を多数育てた内山勝コーチ(日本テニス協会専務理事)の指導を受けている。父の正和さんは「日本で一番の環境でテニスをさせてもらえている」と感謝を口にする。
最近では、男子大学生と試合形式の練習を行うことも。そういった場面でも果敢に攻めのテニスを貫き、互角に試合を展開するという。ラインぎりぎりにボールを打ち返す「リターンエース」を得意とし、常に攻めの姿勢を崩さないプレースタイルが評価されている。
これまでに大会で優勝した回数は48回、準優勝も20回以上という成績を残している。2年前には、青葉区制20周年式典で区政功労者として表彰も受けた。
現在は留学に向けて英語の勉強に励んでいるという大橋さんは「夢はウィンブルドンで優勝して世界一になること」と宣言した。
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