多分野で「あおばモデル」を 小池区長、青葉区の展望語る
本紙では、昨年4月に就任した青葉区の小池恭一区長に新春インタビューを行った。一昨年の区制20周年以降、小池区長は区民や企業、団体、行政機関が世代や立場を超え「横のつながり」を深めたと強調。これらを踏まえ、2016年は次世代に誇れる「あおばモデル」をさまざまな分野でつくり、区内外に発信していきたいと胸中を語った。(聞き手/本紙・地主豊)
――就任1年目を振り返り、総括をお願いします。
「春以降、各自治会町内会の総会や運動会、夏祭りなどに足を運んできましたが、その一つひとつから『地域の力』を感じています。象徴的だったのは11月の区民まつりで、約5万5千人という大勢の方にお越しいただきましたが、青葉区に関わる企業や団体、地域住民の皆さんによるバリエーション豊かな出店が目白押しでした。また、企業や大学、地元団体らの協力のもと、公道の10Kmコースになって2回目の区民マラソン大会が実現。警察をはじめ公的機関とも連携し、幅広い『横のつながり』と『結束』が見られたのが印象的でした」
――区職員の「チーム力」という点では、地域との連携面でどのような取り組みに力を入れてきましたか。
「区内15の連合自治会・町内会を課長、係長が分担する『地区担当制』を敷き、顔の見える関係づくりに努めています。区民からの意見や要望があれば吸い上げ、私を含め区役所内で共有するようにしていますが、マラソン大会など大規模なイベントを通じて、こうした区民や企業、行政機関との連携が自然な形で進んでいるように感じています」
災害対策・緑化に軸
――3月には、東日本大震災から5年を迎えます。
「災害に強いまちづくりは、重要課題の一つととらえています。昨年8月には、岩手県一関市と大槌町に区職員の視察チームを派遣しました。一関市ではラジオを活用した防災情報伝達の仕組みを運用していましたが、連合自治会長ら各拠点のリーダーとの情報共有手段として、青葉区でも導入について協議していきたいと考えています」
――横浜ならではの一大イベント、花と緑の祭典「全国都市緑化よこはまフェア」の来年3月開幕に向け、各区で準備が始まります。
「山下公園(中区)やよこはま動物園ズーラシア(旭区)隣接地など各拠点でさまざまなイベントを予定していますが、この機会に青葉区でも独自の取り組みを進めたいと考えています。企業や公園愛護会にも協力してもらい、街中を花で埋め尽くそうと計画中です。花壇の設置など継続的に取り組めたらと思います。
また区独自の『6大学連携事業』を通じて健康や文化、スポーツなど専門分野を持った大学との連携を年々深めています。青葉区らしい長所(アドバンテージ)を、どんどん先手を打ってつくっていくチャンスではないでしょうか」
――最後に、区民へのメッセージをお願いします。
「これからも、青葉区らしさや良いところをもっともっと伸ばしていけたらと願っています。『青葉区っていいね』と言われるまちを皆さんと一緒につくっていきたいと考えていますので、引き続きご支援とご協力をよろしくお願いします」
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