藤が丘在住のフラワーデザイナー星野久美さんが手がけたオブジェが、2月3日(水)から東京都中央区の「三重テラス」で展示される。今年5月の伊勢志摩サミットの迎賓記念作品として、9日(火)まで展示される予定だ。
昨年11月ニューヨークのカーネギーホールで行われ、全国で5チームが出品した「Kajikiʼs Artist Show」のメーン作品として出品したオブジェの凱旋展示。このショーは花と音楽で日本の伝統文化を発信しようと社団法人国際フラワーアレンジメント協会が主催している。星野さんは石鹸の樹脂が入った香り付きの造花「クリスタルパフュームフラワー」の第一人者として参加。当日の舞台装飾の総合監修責任者も務めた。
カーネギーホールでの発表を受け5月の伊勢志摩サミットの迎賓記念作品として、三重県のアンテナショップである三重テラスでの展示が決まった。星野さんは「カーネギーで発表した作品を、国内でも見てもらえる機会。お花と着物の融合を通して、日本の文化や伝統を目で見て感じてほしい」と話している。
テーマは「和の心」
青葉区内でフラワーサロン「フルールトレシック」を主宰する星野さん。今回のオブジェは、自身の生徒21人とチームを組んで昨年制作。「和の心の発信」をテーマに振袖に花をあしらったデザインに決め、扇子など小物類も全て手作りした。折り鶴は厚紙を貼り合わせ、和紙をちりばめ1m大に仕立てた紙で制作。「和洋折衷」を意識し着物の裾部分にサテン生地を合わせるなど工夫を重ねた。配送前日に長さや重量が航空便の規定を上回っていることに気づき、急きょ着物を支えるワイヤーを切断するアクシデントも。「夜中の作業で大変だった。もうできないかも」と苦笑する。
現在、オブジェは展示に向けて修復中だ。星野さんは「海外の方にも見てもらい、三重県に興味を持つきっかけになれば」と話す。凱旋展示会は2月3日午後1時から同館2階で行われ、三重県の伝統工芸品「松阪もめん」とコラボしたブーケショーや部門ごとの投票も実施予定。問い合わせは花のある街振興会【電話】059・328・3036。
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