本紙では、青葉区の小池恭一区長に新春インタビューを行った。就任2年目として小池カラーを打ち出している今年度、区の魅力づくりや安全安心施策など5分野で進めている「青葉クオリティプロジェクト」の進捗状況や地域連携などについて語った。 (聞き手/本紙・佐藤信彦)
―就任2年目ですが、総括をお願いします。
区政の重要な推進項目5分野で「青葉クオリティプロジェクト」を進めています。これは少子高齢化、人口減少時代に、将来も今と同じく、魅力あるまちとして生き残っていけるように各分野でアドバンテージをとろうとやっているプロジェクトです。他のまちにない魅力づくり、住みたい、住み続けたいまちづくりを進めています。来年度はより発展させていきます。
食の魅力PR
―クオリティプロジェクトの1つでもありますが、青葉区を代表する美味しい店舗を選ぶ「青葉ブランド」も始まりました。
食の魅力が秀でている青葉区をPRしようと、石坂浩二さんをはじめ、青葉区ゆかりの有識者の方の知恵を借りて店舗を選んでいくもので、昨年19店舗が認定されました。来年度も青葉ブランドの認定を続けますが、青葉区の魅力を外に知ってもらい、また、区民の皆さんには再認識してもらえればと思います。
緑化フェアに連動
―3月から全国都市緑化よこはまフェアが始まりますが、青葉区でも連動して区内を花でいっぱいにする「フラワーネックレス青葉2017」を進めています。
区内でも事業の認知度は上がり、活動は広がっています。ただし、1つのイベントで終わっては意味がない。来年もその次の年も花でいっぱいになるようにして、誰が見ても青葉区の春はきれいだね、というようにできれば。自宅などの前に1鉢でも花を出してくださいとお願いしていますが、花でいっぱいというアドバンテージを伸ばせば、他のまちに真似できないレベルになると考えています。
地域の絆づくり重要
―防災面での取組は。
FMサルースを活用して緊急放送を区から流すシステムを導入しました。自治会・町内会や地域防災拠点に専用防災ラジオを配布し、聞いてもらい、被災時は地域で指示をしてもらいますが、最悪の場合も84・1MHzに合わせてもらえれば行政からの情報を区民に届けることができます。行政が全区民に直接呼びかけるのは最終手段ですが、その方法が担保されました。
昨年の熊本地震後に区職員を派遣しましたが、行政の支援は時間がかかる。自ら守る自助、近所で守る共助の重要性が再認識されました。防災時の対応は地域のつながりがないと難しい。地域の絆づくりは行政も一緒にやっていきます。
大学との連携深化
―大学との連携は。
区内6大学との連携は今までもやってきましたが、さらに深くなっています。ウオーキング事業を一緒にやったり、フラワーネックレス事業で知恵を借りたり、様々なところで大学との連携を進めています。クオリティプロジェクトで青葉区がアドバンテージを取っていくため、大学からも協力を受けています。
区民力生きる仕組みを
―その他の施策は。
次世代も通用する郊外型まちづくりの1つの典型として、たまプラーザでは東急電鉄(株)と一緒に事業を進めていますが、区内の他のまちでも考えていかなければいけないと考えています。
また、子育てしやすいまちというのは、次世代に選ばれる重要なファクター。単純に若い人に入ってきてもらわないとまちの活力が上がりません。子育て支援の取組を続けます。
そのほか、青葉区は見識の高いシニアの方が多い。その方が家にいることは社会にとっても、もったいないので、今年はシニアの方の社会参加、例えば、子育てや高齢者の問題をご自身として取り組むことなどシニアパワーを生かす仕組みを考えていきます。
―区民へのメッセージを。
クオリティプロジェクトは区民の方の協力なしにはできません。引き続き、支援をお願いし、また、広い意味で区民である大学、企業の皆さんにも協力を頂きたいと思っています。新年、青葉区がもっと皆さんにとって住みよいまちになるように共に手を携えてやっていきたいと考えています。
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