がんに関わる人が集い、病気の悩みなどを話し合う「たまプラーザがん哲学外来カフェ」が開設から1周年を迎え、7月15日にたまプラーザ地域ケアプラザで記念講演会を開催した。
すすき野在住の和田眞さんが開設した同カフェ。患者やその家族、遺族が毎月第1土曜に同地域ケアプラザでお茶を飲み、闘病のつらさや不安などを話し合い、互いの心を癒している。
同カフェは順天堂大学医学部の樋野興夫教授が、がん患者とコミュニケーションを取ろうと同附属病院内に開設した「がん哲学外来」がベース。がんに関わる人が広く交流できる場として「カフェ」と名付けて全国に広がっているものだ。
今回の1周年記念講演会には樋野教授が講師として登壇=写真。70人ほどが集まり、満席の聴講者を前に、樋野教授は「病気であっても病人ではない。病気(がん)も単なる個性である」など病気に対する考え方などを話し、講演後は質疑にも答えた。樋野教授は本紙の取材に対し、「病気の有無に関わらず、人間としては平等。そういう社会を作っていかないと」と思いを語ったほか、同カフェの役割についても大事だと語っていた。
一方、参加者の1人で、治ることのないがんの家族がいるという女性は「自分1人では周りに相談もできない。(こういう場に参加して)同じ病気で悩んでいる人と接点が持てることも大きい」と感想を語った。
和田さんは「がんのことで悩んでいる人も多い。これからも月に1度、続けていきたい」と話している。次回は8月5日(土)、午後2時から4時まで同地域ケアプラザで開催。事前申込不要。参加費100円。(問)【携帯電話】090・1322・0457
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