市ケ尾中学校と市ケ尾高校の生徒が「市ケ尾ユースプロジェクト」と題して、地域住民と一緒にまちの課題解決や魅力アップに取り組んでいる。区のマスコット「なしかちゃん」のPR動画を製作する計画など、若い世代ならではの企画力に期待がかかる。
同プロジェクトは青葉区と、学校教育との地域連携に取り組むNPO法人「まちと学校のみらい」の協働事業。中高生にまちのことを考えてもらうとともに、主体的に考え、行動する力を養うことが目的だ。また、中高生の企画をサポートする役目として地域の大人も参加。こちらは仕事や子育てなどで培ってきた豊富な経験やスキルを活かしてもらうことが狙いだ。
8月3日には市ケ尾高校でプロジェクトに参加する26人の中高生と18人の地域住民が初顔合わせ。具体的に実施事項の検討を行った。始めに中高生から【1】区のキャラクター「なしかちゃん」のPR動画製作【2】「なしかちゃん」のグッズ製作【3】区内産野菜の活用【4】区民交流イベントの開催【5】誰もが過ごしやすい市ケ尾のまちづくり――といった5つの企画が出された。その後、大人も混ざって企画ごとにチームを作り、課題や内容を詳細に検討。各チームで中高生らが等身大のアイデアで積極的に発言する一方、大人たちは今までの経験を元にリサーチ方法などをアドバイス。活発な話し合いが行われた。最後に小池恭一区長が「どうすれば暮らしやすくなるかを自分たちで考えることは大切。企画を成功させてほしい」と中高生らにエールを送った。
「視点の違い実感」
市ケ尾高1年の正津宏明さんは地元の問題点を改善したいと、市ケ尾のまちづくりに挑戦。「大人たちとの地域に対する視点の違いを感じたが、中高生と大人の意見を集約してやっていきたい」と意気込む。「なしかちゃん」のグッズ製作企画に参加する高橋憲一さん(50)は地域と接する機会を持ちたいとプロジェクトに参加。「中高生から柔軟な発想が出て面白かった」と感想を話した。区の担当者は「中高生の若さと大人のサポートで良いものができれば」と話している。
今後も月1回程度集まって話し合いを進め、各チームで実行案を詰めていく。11月3日の区民まつりで中間報告を行い、来年3月10日に全体の成果発表を行う予定だ。
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