港北区大豆戸町に完成した神奈川県赤十字血液センターで7月、関係者を集めた開所式が実施された。
同センターは今まで34年に渡り運営してきた横浜事業所(戸塚区)の老朽化等を理由に新社屋として建設したもの。鉄筋コンクリート造で、延床面積4457・81平方メートル、地上3階建てだ。従来の血液センター(厚木市)は事務機能を新社屋に移し、「湘南事業所」へと名称が変更された。
また、横浜・川崎市の一部地域と藤沢市の採血・供給エリアを再編。集約された輸血用の血液製剤を、横浜市など県東部の6市1町の病院へ輸送する拠点として7月3日から稼働を始めている。今後は湘南事業所の約3割に対して県内の約7割の供給を担う。
「使命感を持って」
開所式には、日本赤十字社の支援企業や関係者ら70人以上が出席した。冒頭であいさつに立った藤崎清道所長は「本センターとして機能の再編成を行った。職員一同新たな気持ちで、また、一層の使命感を持って血液製剤の安定供給に努めていきたい」と話した=写真。その後は来賓からの祝辞や、施工者の新日本建設(株)、設計を担当した(株)大建設計に対して感謝状が贈呈された。
内覧会では採血室のほか採血資材庫や採血準備室、献血バス、災害備蓄倉庫などが紹介され、センター職員が出席者に説明を行った。
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