20周年を迎えたボランティア団体「デイサービスはなみずき」の代表を務める 近藤 恵理子さん 川崎市多摩区在住
笑顔続く居場所を願い
○…「高齢になっても、障がいがあっても、住み慣れたこの街で暮らしたい」をコンセプトに、ボランティアで高齢者向けデイサービスを行う「はなみずき」。年齢順に役員を任命されていた7年前、「青天の霹靂」で副代表を任され、今年度から代表に。20周年の節目を迎え18人の会員をまとめる。「参加できる時に行くという考え方が、20年続いた要因だと思います」
○…多摩区在住だが、「メンバーの中で唯一のハマっ子なんです」というように港北区出身。カトリック系の学校を卒業したこともあり、子どもができてから「家の近くでボランティアをしたくて」。様々な活動を探している中で、当時カリタス幼稚園に通っていた娘の関係でケベック・カリタス修道女会で活動を行う同団体に出会う。「最初は勉強のつもりで入ったんですけどね」と微笑むが、活動を始めて18年の月日が流れた。「ボランティアは人にしてあげるのではなく、させてもらうという気持ちが大事。シスターの言葉ですが、本当にそう思います」
○…3人姉妹の末っ子。母親がピアノの先生で「グランドピアノの下にもぐって姉妹でママゴトをしていた」と幼少期を振り返る。そうした影響もあり、小中高とピアノを習い、短大ではフォークギターをやるなど音楽への情熱も。現在、短大時代の仲間らとバンドを組み、演奏する時間が忙しい毎日の息抜きだ。2年ほど前からは音楽療法士の勉強を続けており、活動の広がりも模索している。将来的に「音楽を絡めたコミュニティライブカフェを開くのが夢」と笑顔を見せる。
○…3人の子どもはみな結婚し、孫も生まれた。子育てから解放された現在、「はなみずきは私のライフワークの一つ」と語る。会員の高齢化や世代交代など課題もあるが、「逆に利用者と年が近く理解し合えるところもある」とあくまで前向きだ。「今後もみんなの笑顔が続くよう、居場所をつくっていきたいですね」
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