青葉区版 掲載号:2018年2月1日号 エリアトップへ

15周年を迎える演奏会「65歳からのアートライフ」を開催する 酒井 沃子(ようこ)さん 新石川在住 74歳

掲載号:2018年2月1日号

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老いても精神は枯れない

 ○…高齢者が声楽や器楽の成果を発表する演奏会「65歳からのアートライフ」をフィリアホールで行う。音楽活動を通じた高齢者の生きがいづくりに、と始まった同演奏会は今年で15周年を迎える。出演最高齢者は93歳。初開催からずっと参加している人もいるという。「体は衰えるけれど、いくつになっても心動かされるものがあるはず。演奏会に集まって楽しんでもらえたら」と思いを込める。

 ○…長野県生まれ。音楽好きな両親と兄弟姉妹みんなで讃美歌を合唱する「サウンド・オブ・ミュージックみたいな」家庭で育つ。自然と音楽の道を歩み始め、声楽を専門に東京藝術大学へ進学。卒業後は数々の舞台で活躍する傍ら、30代で地域のシニアコーラスの指導に携わるようになり転機が。そこで感じたのは高齢者が大きな声で歌い、そして元気になる姿。改めて音楽の力に気付き、「このまちで、介護の世話にならない人を増やしたい」。すぐさま仲間に声を掛け、コーラス団体を立ち上げた。

 ○…年をとっても精神は枯れない――。この思いで活動を続けてきた。コーラス指導では厳しい言葉を発することもあるが、「年齢を言い訳にして諦めてほしくない」からこそ。一方でピエロ役に徹して腹の底から笑わせるユーモアも忘れない。「ほっぺたを上げないと、いい歌は歌えないから」とにっこり。「65歳からのアートライフ」は、高齢者世代が舞台に立つ機会を作り、今後も音楽に挑戦してほしいと企画したもの。現在では出演者のレベルも上がり、講評するプロの音楽家たちも驚くほどだ。

 ○…今でも30年来の付き合いのあるスタッフが手伝ってくれる。15年続いたのは「サポートしてくれる人のおかげ」と感謝の言葉を口にする。昨年末に演奏活動から身を引き、指導に専念すると決めた。「歌える喜び、歌える幸せを皆さんが感じて楽しんでもらえるように」。音楽でますますシニア世代を盛り上げる。

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