地域の課題解決や魅力向上を目的に市民が行う施設整備に対し、横浜市が助成する「ヨコハマ市民まち普請事業」。2017年度の選考がこのほど行われ、青葉区からは荏子田と美しが丘の2団体が認定された。
同事業は市民が施設整備の企画検討、整備後の運営まで主体的に行うことで、地域コミュニティの活性化とまちづくりの発展を目的にしたもの。1次・2次コンテストを通過すると最大500万円の助成が行われる。今年度は12件の応募があり、計3団体が助成対象に選ばれた。区内からは「荏子田太陽公園愛護会グループ」と「美しが丘アセス委員会遊歩道ワーキンググループ」の2団体。
多世代交流の場に
荏子田太陽公園内では15年以上前から地域住民がバラ園「太陽ローズガーデン」を維持管理している。このバラ園を見学に訪れた住民が休めるように、屋内施設「太陽公園ローズハウス」を建てたいと提案したのが同愛護会グループ(増田健一代表)だ。約70平方メートルの広さに、テラスやテーブル、ミニキッチンも整備し、多世代が集まるコミュニティースペースの役割を担う。そのほか、公園内に整備されていなかったトイレの問題も解決できるとしている。増田代表によると、すでにこの地区の活動団体から利用希望の話が来ているという。増田代表は「若者から高齢者までが気軽に集まれる場所をつくっていきたい」と話している。
階段をカラーリング
美しが丘の遊歩道や階段は、15年に区が「健康づくり歩行者ネットワーク」地区と位置付け、整備を行ってきた。以前から地域住民が維持管理をしてきたが、より多くの魅力づくりを実現したいと提案したのが同ワーキンググループ(藤井本子代表)だ。遊歩道を象徴する美しが丘小学校前の「百段階段」をカラーリングするほか、休憩所の設置や遊歩道内のシンボル情報も盛り込み利用増を図る。これにより同地区全体でのコミュニティー意識の向上、健康増進、防犯などを目指すとしている。藤井代表は「美しが丘小学校の開校50周年というタイミングもあり、次世代に遊歩道の魅力を継承し地区全体で計画を進めていければ」と語る。
両団体は18年度に500万円の助成を受け、同年度中に整備する予定だ。
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