青葉区役所などは障害児の情報を保護者と支援機関が共有する冊子「サポートファイルかけはし」=写真=を発行、3月下旬から配布を開始した。障害児の支援充実につながると期待されている。
冊子は乳児から18歳までの発達面や知的、身体的に配慮が必要な子どもの各種情報を記入できる内容(A4版24ページ)。
具体的には基本情報のほか、手帳等の交付や福祉サービスの利用状況、日常生活各場面での介助の必要性有無、相談記録、支援計画などを記入。学校や施設、放課後等デイサービスなどの支援機関が変わる際に、保護者がこれまでの経過や希望を正確に伝えることができるように工夫している。また、利用している支援機関が複数ある場合の情報共有にも活用できる。成長に応じて所属先が変わっても一貫した支援を受けられるようにすることが目的だ。
現場の声を受け
障害児に対しては一人ひとりの障害特性や成長に合わせた切れ目のない支援が従来から求められている。しかし、区こども家庭支援課によると、子どもの情報をまとめて共有できる仕組みは今までなかったという。そのため、保護者は支援機関が変わる度に同じ説明を繰り返さなければならないなどの負担が発生していた。一方、支援機関としても障害児の症状や個性、特徴は千差万別と言える状況で、以前はどういった支援を受けてきたか知る必要もあったという。
こうした声を受け、区のほか、あおば地域活動ホームすてっぷや放課後等デイサービス事業者、県立麻生養護学校などで構成する「青葉区自立支援協議会児童支援部会」が1年間をかけて冊子づくりに取り組んできた。情報を記入するページだけではなく、各種相談先一覧や困った際のQ&Aを掲載するなど使い勝手も考慮している。情報共有を目的とした冊子は市内でも初めてだという。
冊子は同課窓口のほか、すてっぷで無料配布中。また、区HPからもダウンロード可能。区担当者は「子どもの良き理解者が増えて地域で安心して生活できるようになれば。子どもの幸せを願い、切れ目のない支援をするために活用してほしい」と話している。
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