テーマは日本人形とフランス人形の融合――。あざやかなトリコロールカラーの衣裳をまとった等身大のオブジェを手がけたのは、藤が丘在住のフラワーデザイナー、星野久美さん。5月18日にフランス大使館で開催された、日仏交流160周年記念パーティーで展示された作品だ。
星野さんは国内外で活動しており、近年は「和の心」を表現したフラワーオブジェを展示するなど、日本文化の発信にも精力的に取り組んでいる。今回の展示は今年3月、パーティーの主催団体である一般社団法人ル・プレジールのアンバサダーに就任したことから依頼されたもの。自身が主宰するサロンの生徒ら6人とチームを組み、5月3日から制作をはじめ、前日までに完成させた。
オブジェのコンセプトは「日本人形とフランス人形を融合させた着物ドール」。日仏交流を意識すると同時に、折り紙の老舗「大與紙工(株)」の倒産をきっかけに、同社の紙の魅力を広めようと星野さんが考案した「着物ドール」の要素も取り入れ、同社の折り紙をふんだんに使用。作品は、赤い着物にブルーのサテン布、白い和紙を組み合わせてフランス人形のスカートをイメージ。装飾に用いた精巧な造花「アーティフィシャルフラワー」も赤、白、青のトリコロールカラーでまとめ、帽子やブーツ、扇子などの小物もすべて花と折り紙を用いて手作りした。紙を3〜4cm四方に切り、折って組み合わせた「つまみ細工」の鶴やダリアをちりばめ「和」の繊細さを随所に表現。「折り紙は素人だけど、日本の伝統を出したくて慣れない作業を頑張った」と星野さんは話す。パーティーでも他のフラワー装飾と比べて異彩を放ち、写真を撮る人も多かったという。
「横浜でも展示を」
「地元横浜が好き。東京五輪に向けて、港の方だけでなく北部からも文化のまちを発信していけたら」と星野さん。「今後は横浜でお披露目したい」と笑顔をみせた。
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