「地元への恩返しの気持ちで清掃を続けてきた」――。市ケ尾町に住む塚一男さん(84)=写真=が約40年にわたり地域で清掃活動や環境美化に貢献してきたとして、このほど環境大臣賞を受賞した。
同賞は毎年6月の環境月間に合わせて、地域での環境保全や美化に功績のあった個人や団体に対して行われる表彰で、今年は全国で53人、81団体が選ばれた。塚さんは横浜市内で唯一、個人で受賞し、6月13日に都内で中川雅治環境大臣から「地域環境美化功績者」として表彰を受けた。
塚さんは受賞について「表彰を目的にやってきたわけではなく、まだ実感がわかない」と話し、「引き続きごみを減らすために活動していきたい」と感想を話している。
まちをきれいに
40代のころ、健康のために歩くことが習慣だった塚さん。そこで川沿いに放置された自転車などの粗大ごみや、街中のたばこの吸い殻が目についたのがきっかけとなり、「生まれ育ったまちをきれいにしたい」と決意。以来長年にわたってごみの回収を続けてきた。
加えて塚さんは市から委託され、ごみの分別啓発や地域の美化活動を推進する環境事業推進委員としても活動し、11年前から同委員の青葉区地区会長も務める。地域のリーダーとして、環境美化やごみの減量に貢献してきたことが、今回の受賞につながった。
80代半ばとなった今でも車で週に1度、ごみ集積所をパトロールするほか、月に1度は不法投棄がされていないか谷本川周辺を見て回るという塚さん。「世の中は支え合って回っている。人に親切にすれば回りまわって戻ってくる。環境も一緒」と活動を続けてきたことへの思いを語り、今後は「後継者を探して次の世代へ託していきたい」と話している。
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