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あおば美術公募展 大賞に田中なお実さん あざみ野で展示 6日から

文化

掲載号:2018年7月5日号

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大賞作品「空亡」
大賞作品「空亡」

 第3回あおば美術公募展の入賞作品16点が発表され、美しが丘在住の田中なお実さん(53)の「空亡(くうぼう)」が大賞作品に選ばれた。同作を含む入選作品は、7月6日から横浜市民ギャラリーあざみ野で展示される。

 公募展は区民の美術に親しむ心と創作意欲を育み、区内の芸術文化振興を目指して行われている。実行委員会が主催し、青葉区役所と市民ギャラリーが共催。今年は油彩画や日本画など平面作品229点の応募があった。作品の選考は横浜美術大学教授で実行委員長を務める北澤茂夫さんら5人の審査委員のほか、特別審査委員として俳優の石坂浩二さんが担当した。

 田中さんは朝と夜の境目に、集団で現世から引越しを行う妖怪たちを描いた油絵の連作3点を出品。全て50号サイズの力作で、そのうち1点が大賞となった。「現世に戸惑う悩み多き人間を笑い飛ばすかのように、鳥獣たちが異界で隊列を組んで練り歩く独自の世界」との評価を受けた。受賞の知らせを受けた田中さんは「予想していなかったからすごく嬉しかった」と感想を話す。

 「題材は前々からあった」と田中さん。悩んでいたサイズを決めた後は、透明感を作ることを意識しながら7カ月かけて仕上げたという。「昔の妖怪や伝承などにある夜の怖いイメージが、最近はなくなりつつある。伝承にあるような”恐れる気持ち”は大事だということを、今の子どもたちに感じてもらえれば」

 田中さんは15年ほど前から絵のクラブに所属。第1回の公募展でも妖怪を描いた油絵「獺(かわうそ)」で大賞を受賞しているが、審査委員から「さらにイメージを展開して、新たな視点から画面に異界を創り上げ、神話や伝承に登場する鳥獣たちを鮮やかな色彩で描いている」と評価を受けている。

 入選作品171点は7月6日(金)から16日(月)まで市民ギャラリーで展示される。入場無料。午前10時から午後6時。(問)青葉区地域振興課【電話】045・978・2295

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