横浜あざみロータリークラブの会長に就任した 小出 弘子さん 川崎市在住
人との出会いで磨き合い
○…中学生への職業講話や地域向け講演会、チャリティーコンサート等、奉仕活動を行う横浜あざみRC(ロータリークラブ)。会員15人と少人数ながら、開催イベントも多い。「みんなフルで活動しているので、一体感がある」と雰囲気を語る。今後、会長として新会員を増やし、クラブを活気づかせたい考えだ。
○…東京都大田区出身。大学卒業後、大手の工務店に就職した。週6日勤務の時代だったが「会社でスキーに行ったり、青春でもあった」と懐かしむ。その後結婚し、子どもたちを育てながら1級建築士の資格を取得。自分で建築事務所を開業していたが、改めて「木造住宅を一から自分で作ってみたい」と設計、施工までできる青葉区内の会社に再就職した。当時、働く女性はまだ珍しく、建設業界は男性社会。現場監督として行っても「危ないよ。近づかないで」と職人に言われたことも。それでも少しずつ関係を築き、「困ったときは助けてくれて。みんな人がよかった」。家事・育児・仕事と多忙な日々だったが、その経験が糧となり、顧客の思い通りの家を作る自信にもつながった。
○…あざみRCには再就職後、当時の社長から声をかけられたのが入会のきっかけ。設立当初からの会員として多様な職種の人と出会い、「違う考え方や気づきがあり、成長させてもらった」と振り返る。創立25周年では錦織健さんのコンサートを開催。規模が大きく、準備が大変だった分、今でもよい思い出だ。
○…現在、仕事は引退。昨年にはエクアドルからロータリークラブの交換留学生が来日し、区内の息子宅でホームステイ。「オープンで活発な女の子。自立していて感心させられた」と、若者から刺激も受けた。あざみRCも再来年で30周年。次の世代に向け、着実にバトンをつないでいく。
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