4月10日に結婚60年を迎えた天皇、皇后両陛下は12日、こどもの国=奈良町=を4年ぶりに訪れ、園内の視察とともに、ボランティアや子どもたちと交流された。
両陛下の結婚時、全国から寄せられた祝い金の使い道を「子どものための施設に」と希望したことで開設されたこどもの国。結婚60年の節目の年に訪れた両陛下は、園内バス「あかポッポ号」に乗り、5千人を超える来園者が国旗や手を振る中、園内を見て回られた。
途中であかポッポ号を降りると、開園20周年の記念式典で天皇陛下自ら植樹した関山(かんざん)桜を見学。そのまま沿道に並んでいたボランティアや子ども達に声をかけながら歩かれた。もみじ保育園=松風台=の5歳児30人に対しては「いつもここで遊んでいますか」などと質問をしていたほか、当日は気温が低かったこともあり、寒くはないか園児のことを気にかける場面も。終始にこやかな両陛下と交流した女児は「優しかった」とはにかみながら答えていた。また、園内で自然保護ボランティアを務めている田奈町在住の秋山博さん(71)は、過去の交流を振り返りながら「忙しいお身体の両陛下だが、元気なお姿を見ることができた」と興奮した様子で話していた。
昼食を含め、3時間余り滞在した両陛下。園内視察に同行したこどもの国の為石(ためいし)摩利夫園長は、「両陛下が当初から考えて形になったのがこどもの国。今でも大変強い思いを持っておられ、開園50周年などの節目には来て頂いている」と説明。退位を前に「今後お時間ができるようになれば、また訪れて頂き、ゆっくり園内の自然を味わってもらえたら」と話していた。
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