高齢者福祉施設で尺八演奏のボランティアを行う「弥生会」。約8年前に高橋忠廣会長(77)が設立して以来、区内で活動してきたが、最近は施設担当者の異動などで演奏場所の確保が難しくなっているという。高橋会長は「尺八の音は小さいころに必ず聞いているので、高齢者に喜びや元気を与えられる。要望があればどこにでも行くので、活動を広く知ってもらいたい」と思いを語る。
弥生会は現在、高橋会長のほかに都山流尺八教授大師範の齋藤武夫さんが在籍。レパートリーは70曲ほどで、「朧月夜」「赤とんぼ」「荒城の月」など唱歌や歌曲が幅広く揃う。
活動場所はケアプラザや介護施設などで、年間20回ほど演奏会を行ってきた。高橋会長は「妻の両親に聞かせたいと始めた尺八。ボランティアで演奏すると思ったよりも喜んでもらえ、それ以来続けてきた」と語り、「同じ施設に行って皆さんに笑顔で出迎えられるとやはり嬉しいもの」。
ケアプラザで演奏会
同団体は7月3日、鴨志田地域ケアプラザで演奏会を行った。利用者が集まる中、高橋会長の笑いを誘う語り口で会がスタート。「故郷」などが演奏されると、利用者が尺八の音色に乗せて歌う場面も。ケアプラザの担当者は「尺八は珍しく、利用者の皆さんも喜んでくれている。大変ありがたい取り組み」と話す。
高橋会長は「世代交代のためにもメンバーも募集中。これからも続けていきたい」と話していた。
(問)高橋会長【携帯電話】090・1267・5992
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