ユートピア青葉の館長として「もえぎ野オータムフェスティバル」を主催する 池田 宗照さん 神奈川区在住 64歳
「地域の力」咲かせよう
○…合唱や舞踊など60歳以上のサークル17団体、総勢400人が集う「もえぎ野オータムフェスティバル」を9月に初めて開催する。老人福祉センター「ユートピア青葉」で毎年7月と10月に活動発表の場として行われてきた催しを統合し、暑さ対策だけではなく「より文化的な日程」で大勢の来場を促す。「施設をランドマークとして多世代の人に集まってもらい、笑顔で楽しんでもらえれば」
○…祖父母の代から神奈川区に住む生粋のハマっ子で、山下公園で釣りをして過ごした幼少期。国鉄マンの父を見て育ち、「横浜が大好きだから」と市の職員へ。当時は汎用コンピューターが日本に導入され、職員になると新しい技術が学べるという理由もあったが、区役所などの業務で地域の人々と関わり「顔と顔の関係性」にやりがいを感じて意識は次第に「人」へと移り変わる。
○…「地域のために」と定年退職後に館長職としてユートピア青葉に赴任して4年目に。日々強くするのは行政に比べ、より距離の近い市民の「笑顔のために頑張りたい」という思い。阪神・淡路大震災後、行政で防災拠点の構築などに携わった経験から、防災と福祉の類似性も感じ、「自助・共助・互助の意識は福祉でも同じ。地域の力や絆が重要なんです」。高齢化が進む中いつまでも健康で仲間と過ごしてほしい、そんな気持ちで今回のイベントを地域の力の「つぼみ」と捉え、花を咲かせるべく力を注ぐ毎日だ。
○…愛する娘2人と孫4人に向けて毎朝SNSでメッセージを送るのが日課。趣味は10代から親しむギターの弾き語り。館長になると施設や地区センターなどから頼まれて約400曲のレパートリーを披露するように。大事にしている「思いやり」を胸に、今後も地域の力を信じて汗を流す。
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