4月1日に青葉消防団長に就任した 横溝 尚樹さん 新石川在住 65歳
継いでいく、区民の安心
○…まちの防火・防災に努め、いざ火災が発生すれば現場に走る消防団。32歳で入団して以来、区民の安心安全に尽力し、今春から団員451人を束ねる団長になった。近年は災害時の救出、避難誘導も大きな役割。今後起きるであろう震災に対応するためにも、新入団員の確保に力を入れていく方針だ。
○…新石川で代々続く農家の長男に生まれ、後を継ぐべく、山内中卒業後は農大一高、農大へと進学。卒業後は花き農家として歩み始めるも、都市化の流れもあり、不動産管理業に切り替えて現在に至る。子ども時代、家の周りは山や畑ばかり。「当時はやんちゃ坊主」と笑い、遊び場は驚神社だったとか。地元で生活し続けてきた中で消防団にも自然な流れで入団。父親が団員だったこともあり、地元で協力していかなければと思いを固めた。「今でも先輩に頭が上がらない」と笑いつつ、長年続けてこられたのは仲間との絆があってこそだと振り返る。
○…現在は妻と2人暮らし。ひと昔前は出動依頼の電話が昼夜を問わず鳴り、家で待つ妻にも連絡網などで苦労を掛け、「大変だっただろう」と感謝を口にする。出動やまちの見回り、年末年始は特別警備で夜も遅い。そんな背中を見て育った長男も消防団に。「3代続けて消防団員」と照れ笑いの表情をつくる。
○…入団直後、消火活動の手際を競う消防操法技術訓練会に出場するため、猛練習したことが思い出。来年、市内20の消防団が参加する訓練会で最優秀隊を青葉消防団として狙いたいと、にやり。厳しい訓練を乗り越えて活躍することが団を盛り上げ、新しい仲間を迎える素地になる。時代は変わっても、まちを守る消防団の役割は変わらない。思いを受け継ぎ、次世代へ繋いでいく。
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