新型コロナウイルスの流行が続き、子どもがいる家庭での過ごし方に悩む人も多いのでは。青葉区医師会の副会長でもある井上小児科医院=市ケ尾町=の井上浩一院長に感染対策等を聞いた。
―自宅での対策は?
「子どもが新型コロナウイルスに感染するケースはほとんどが家庭内感染。大人が外からウイルスを持ってこないよう、まずは帰ったらしっかり手洗い・うがいの徹底を。ドアノブの消毒や換気も大切ですね。さらに家族に熱があるなど、感染が疑わしい場合はタオルを分けたり、部屋を分ける。また感染リスクを減らすため、看病は外出が少ない方の大人1人が担当するのが望ましいでしょう」
―体調が悪そうだけど病院に行くのも心配で。
「現在は発熱がある場合とない場合で、時間や場所を分けて診療にあたっている病院が多くあります。受診を控えるあまり症状が重くなってしまってはよくないので、あまり心配しなくてよいでしょう。特に予防接種については、重い病気を予防するものなので、控えない方が良いですね」
―子どもの感染が疑わしいときは?
「まずは、新型コロナウイルス感染症帰国者・接触者相談センター(【電話】045・664・7761)に相談し指示に従ってください。また日本小児科学会によると5歳未満のお子さんが同ウイルスに感染した場合、大人に比べ便から排泄されるウイルスが多く、長期にわたり排泄されることが分かっています。お世話する人はこまめな手洗いと消毒を徹底する必要があります」
―喘息だけど大丈夫?
「しっかり薬でコントロールできている場合はあまり心配しなくて大丈夫ですが、コントロールができていないと重くなる場合があります。また大人同様に基礎疾患がある場合も重くなる可能性があるため、注視しないといけないでしょう」
―外遊びはしても大丈夫?友だちと遊ぶときに気を付けるポイントは?
「室内ばかりではストレスがかかりますし、発達のことを考えると外遊びは必要。本人の体調が良いか確認した上で外に出かけ、皆が触れる場所に触ったときや食事前は手洗いを。友だちと食事するときは対面にならないよう気を付けてください。手洗いに加え、携帯用のアルコールを活用しても良いでしょう。ただ、小さな子どもの場合はアルコールが乾ききる前に舐めてしまわないよう、注意しましょう」
―子どももマスクを?
「2歳未満は窒息の恐れがあるため、絶対に付けないように。WHOによると5歳以下はマスクをすべきでなく、6歳〜11歳は状況に応じて、付け外しできるよう大人が注意を。これはマスク無しで大丈夫ということではなく、互いに配慮が必要ということ。12歳以上は大人と同様です」
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