県立あおば支援学校の校歌の作詞・作曲を手掛けた 松本 有理江さん 柿の木台在住
音楽の魅力を届けたい
○…「在学中だけでなく卒業後も口ずさんで温かな気持ちになるような校歌を目指しました」。11月1日に開校記念式典が行われた県立あおば支援学校で、作詞・作曲した校歌がお披露目された。音楽家として長く活動する中でも校歌の制作は初めて。「学校の皆さんが大切にしている『思いを紡ぐ』という気持ちを届けられれば」と優しい眼差しで語る。
○…2年前にウィーンから帰国。それまで暮らしてきた青葉区で何かできることはないかと模索する中で、市民団体や特別支援学校の保護者の団体と出会い、活動のイメージを広げていったという。そうして自身が代表を務める団体「愉音(ゆおん)」主催でバリアフリーコンサートを昨年から開始。乳幼児や障害者など普段はコンサートに行きづらい人でも気軽にクラシックを楽しんでもらえればと思いを語る。このコンサートに同校の校長らが訪れたのが、今回の校歌制作のきっかけだった。「不思議なくらい色々な出会いがつながって。本当に皆さんのおかげです」と感謝を語る。
○…国立音楽大学附属中高を経て同大学および大学院を首席で卒業。4年間のハンガリー留学ののち、帰国後は演奏活動を続けながら結婚して出産。4歳からバイオリンを始めた娘の紘佳さんは幼少期から才能を認められ、国内外のコンクールで優勝、受賞多数の将来期待のバイオリニストだ。「娘にはいろいろな人生経験を積んで、音楽家として成長していってほしい」と目を細める。
○…柿の木台に住んで約20年。ガーデニングが趣味で、自宅の庭はバラやオリーブなど多彩な花木で彩られている。「これからは自分を支えてくれた音楽の素晴らしさを多くの人に伝えていけたら」。前向きな笑顔で優しく語った。
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