日本体育大学(横浜・健志台キャンパス/青葉区鴨志田町)が1月2日、3日の第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に73年連続73回目の出場を果たす。7月に着任した玉城良二駅伝監督の下、シード権の確保に全力を挙げる。
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過去10回の総合優勝を誇る名門だが、2年連続で予選会からの出場となった日体大。高校女子駅伝の指導で実績を積み重ねてきた名将、玉城監督を招聘し、50日間に及ぶ夏合宿を敢行するなど巻き返しを図り、最初の目標だった予選会を6位で突破した。
12月17日に行われた共同記者会見で玉城監督は「速くて強いチームではないが、弱いチームでもない」と本選に向けて準備が順調に進んでいることを説明し、「10位以内、シード権の獲得を目指したい」と目標を掲げる。「1度離されてしまったら取り戻せない。部員全員で戦うことがキーだ」とも話し、「日体大らしい粘りある、伝統の駅伝をできれば」と意気込みを語った。
心のスタミナで勝負
一方、70人の部員を引っ張ってきたのが嶋野太海(ひろうみ)駅伝主将(4年)。生活や練習で手本となる姿を見せ、夏合宿中は毎日朝晩のミーティングで話をしながらチームをまとめてきた。選手としてはエース級のスピードやスタミナはないと話しつつ、玉城監督から言われた「心のスタミナをつけなさい」との言葉を胸に、「誰よりも粘り、泥臭い走りをして、他大学に負けないところを見せたい」と決意を語った。また、地元、青葉区民に向け、「区の代表として勇気を届けられる走りをしたい」と話している。
「2区で66分台狙う」
箱根駅伝の高速化を踏まえ、シード権のためにも往路が重要と語る玉城監督。その期待に応えるのが、日体大のエース、池田耀平選手(4年)だ。前回、前々回は1区を走り、昨年12月には10000mで日体大記録を更新する27分58秒52をマーク。「エース区間の2区で勝負し、チームに勢いをつけたい」と自覚も十分で、「目標は66分台、日本人トップを狙う」ときっぱり。卒業後は(株)カネボウ化粧品に進み、競技を続ける逸材に、玉城監督も「箱根駅伝から世界を目指すのであれば、2区で各校のエースと争って、今後の競技人生の糧にしてほしい」とエールを送る。
前回は9区を走った野上翔大(しょうた)選手(4年)。目の前で繰り上げスタートとなり、たすきをつなげなかった悔しさから「同じ区間でたすきをつなぎたい」と希望。「チームのために自分の実力を発揮したい」と語った。
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