新型コロナウイルスの影響を受ける水産業者を支援しようと、横浜市中央卸売市場は中区・西区を中心とした地元飲食店のシェフが考案した海鮮レシピ集「LOVE&FISH」(B5判・24ページ)を制作した。各区役所などで配布し、市場から供給される魚介類を使った料理に家庭で挑戦してもらう。
市場内の水産仲卸業者らで構成する横浜魚市場卸協同組合を中心に、横浜の食文化発展に取り組むNPO法人「横浜ガストロノミ協議会」に所属する有名ホテル、レストランなどのシェフ11人がレシピ作りに協力した。
一般家庭の食卓に並ぶ機会も多いブリ、マダイ、サーモン、ホタテ、マグロの国産魚介類を使ったカルパッチョやグラタン、漬け丼など22種類のレシピを掲載。魚食の普及につなげようと、それぞれの魚介類を市場に出荷する生産者のこだわりや市場の役割などのコラムも掲載している。
4月19日の発表会に出席した同組合の布施是清理事長は、「有名シェフの創意工夫がにじみ出たレシピを参考に、魚の味を楽しんでほしい」と期待を込める。外出自粛や飲食店の休業などが影響し、市場の仲卸業者も2、3割ほどの売り上げ減少が続いたというが、「生産者と消費者をつなぐという卸売市場の社会的使命に向け、市とも連携してさまざまな支援に取り組んでいくことが大切だ」と話した。
各店で独自メニュー
レシピの発行に合わせ、掲載店舗が同市場から仕入れた海産物を使った特別メニューを提供する「横浜市場フェア」も5月9日まで各店で開催されている。横浜ガストロノミ協議会理事長でシェ・フルール横濱=西区=料理長の飯笹光男さんは「私たちがあるのは市場のおかげ。両者の関係を深めながら、消費者の皆さんに日本の魚介類のおいしさを伝える取り組みを続けたい」と来店を呼び掛けている。
レシピ集は市内の各区役所や横浜・桜木町・新横浜の3駅にある観光案内所、同フェアの実施店舗などで配布するほか、HP(【URL】https://www.hamaoroshi.or.jp/)でも公開している。
問い合わせは横浜魚市場卸協同組合【電話】045・459・3400。
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