4月1日付で青葉区長に就任した 天下谷(あまがや) 秀文さん 青葉区在住 59歳
1人ではなく、多くの人で
○…「区政を預かる立場となり、責任の重さに身が引き締まる」。区長としての重責を感じる一方で、青葉区は結婚以来30年以上住む地元。「今まで行政に関わった経験を、家族を育んでくれたまちに還元したい。青葉区に尽力できることは光栄だ」と思いを語る。
○…東京都出身だが、小学生から横浜市民。大学卒業後は文具メーカーで商品開発に携わったほか、生活雑貨を扱う会社で仕入れも担当。そんな民間の経験を生かしながら地元で働きたいと市職員へ。入庁後は交通局や水道局で経営に関わったほか、企業やまちづくりに関連する部局を数多く経験してきた。印象深いのは人口急増期に大きな役割を果たした土地開発公社の解散。将来の財政負担を軽減するために実務者として5年間取り組んだ大きな仕事だった。
○…息子は独立し、以前から「青葉ブランド」に認定された飲食店に夫婦で行くことも多かったとか。水泳が趣味で、コロナ禍で行けなくなってしまったが、夏は毎年こどもの国で泳いでいたそう。今までは通勤時間に読んでいた小説も、自宅と職場が近くなったことで、「読む時間を別に作らないと」と苦笑い。
○…「区政は先代たちからバトンを受け取り、引き継いでいくもの。活気のあるまちを次の世代につなげたい。まち自体が持続可能になっていく道筋を作ることが必要」と課題を話す。この10年が重要との認識を示し、また、次世代へとつながる施策を打ち出す難しさもあるが、「できないって言うことよりも、できることはないか。方法はないか。どうしたらできるようになるか」がモットー。それも1人ではなく、多くの人に参加してもらいながら進めるのがスタイルだ。区職員と区民をまとめ、解決策を導く姿が期待される。
|
<PR>
|
<PR>