12月3日から9日の「障害者週間」にちなみ、青葉区内でも障害者福祉の啓発キャンペーン等が行われる。7日に行われる講演会では、東急百貨店たまプラーザ店が取り組む障害者雇用の実例も紹介される。
障害者週間は2004年の障害者基本法改正により定められたもので、3日の「国際障害者デー」と9日の「障害者の日」に合わせて設定された。青葉区社会福祉協議会と青葉区役所も期間中に障害者福祉への関心や理解を深めてもらおうと様々な啓発イベントを企画している。
7日に青葉公会堂で行われるのが、「障害のある人々と共に働く社会」を題材にした講演会。福祉的就労についてNPO法人ぷかぷか(緑区)が講演するほか、一般就労の状況を(株)東急百貨店障害者雇用推進課の松田成広課長が語る。
同百貨店は、たまプラーザ店内に療育手帳を持つ知的障害者6人を集め、13年4月に専門部署を設立。「縁の下の力持ち」から「チームえんちか」と名付け、包装紙の加工やギフトボックスの組み立てなどの業務を行ってきた。松田課長によると、障害者を各部署に配置するのではなく、1カ所で売り場のサポートチームとして機能させることで、業務の生産性が向上したという。また、会社としても設備面を含め、サポート体制が組みやすいなどのメリットもあったという。
チームえんちかの仕事場は社員食堂の一角のため、同僚社員との交流も盛ん。「周りの理解だけではなく、自分たちも行動で信頼を得ることが大事」と松田さんは話し、障害のことも含め理解をし合うことは接客業全体としてもプラスだと説明する。現在、県内の企業などが同社の取り組みの見学に来るそうで「企業秘密ではないので、運営のノウハウを他にも広めていければ」と松田課長は語る。
区社協の担当者によると、身近な百貨店の取り組みを紹介することで、福祉への見方を変えられるのではとしている。講演会は午前10時から午後0時半まで。入場無料だが、区社協まで申し込みが必要。定員先着100人。
多数の啓発イベント
ほか区社協は啓発イベントを各種開催する。9日には、たまプラーザテラスプラーザホールで、福祉体験ができるコーナーを用意するほか、手話ミニ講座などが行われる。午前10時半〜午後2時半。参加無料。
各種イベント詳細は区社協【電話】045・972・8836へ。
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