23日に行われる「クリスマスジュニアコーラス」の指導・指揮を務める 加藤 裕子(ひろこ)さん 保土ケ谷区在住 59歳
児童たちに音楽の喜びを
○…アートフォーラムあざみ野で毎年実施される「あざみ野クリスマスジュニアコーラス」。2006年の実施当初から、毎年応募で集まる小学生約30人の指導と、本番の指揮を行う。様々な体験を通じて表現の幅を広げてほしいと、合唱だけでなくミュージックベルやオペレッタなども練習し、歌うだけではない音楽の楽しさを伝えてきた。「表現をすることの喜びを感じてもらえれば」
○…熊本県出身。進学を機に上京、武蔵野音楽大学・大学院と進み、声楽を学ぶ。オペラや合唱ソリストとしての演奏活動の傍ら、音大付属の音楽教室の合唱講師として30年以上教育に携わってきた。結婚を機に保土ケ谷区民となり、「今では第2の故郷」の横浜市を中心に活動する市民音楽家集団にも所属。その縁で、コーラスの指導に関わることに。「口が開かなかった子どもが大きく開けて楽しそうに歌ったり。成長を見守るのが何よりも楽しい」
○…子ども時代は外で遊び回るのが好きな活発な少女だったそう。姉や母親の影響でピアノを習い始めるが、「嫌で仕方なかった」と笑う。その一方、小学校の音楽の授業で1人前に出て歌った体験が忘れられず、中・高と合唱部に所属。歌にのめり込んだ。「カラオケってみんな好きでしょ?”歌う”というのは面白いんです」。最近の好きな音楽は「日本歌曲」。週に一度、地域の女性らが集まり歌曲を歌う合唱団に参加するのが楽しみだ。「メンバーはみんなおばちゃん。いい息抜きになっています」
○…本番に向けた9回の練習では「傷は浅いうちに」と、困り事があれば何でも相談するようにと伝えている。「音楽嫌いは、子ども時代にしかられたから、なんてことが多い。音楽そのものを楽しんでほしい」。来年以降についても「誘いがあるうちは続けたい」と語り、あとは本番を待つばかり。「見に来た子どもたちが、次の参加者になってくれたらうれしいですね」
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