明日1月2日と3日に行われる第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に、青葉区からは日本体育大学と国学院大学が出場する。日体大は総合3位以内を狙い、国学院は過去最高順位の9位以内を目指す。
日体大は全区間がキー
日体大は前回、前々回と総合7位。70年連続70回目の出場で、過去に10回の総合優勝経験がある。チームについても「ハーフや1万mのタイム平均を考えると、他大学に比べて3番目。力はある」と渡邉正昭駅伝監督は評する。前回大会後に決めた「3位以内」という目標に対して「箱根駅伝では、ほかの大学などを見ても実力を出せずに終わってしまうことが多い。そういった意味で、今年は我慢強い子も多く、自信もついてきたため、十分に狙える」と渡邉監督は意欲を燃やす。
前回大会では、卒業した小松巧弥選手と秋山清仁選手の両エースが注目されたが、今年はそういった飛び抜けた選手がいない。一方で、エース不在もチームにとっての影響は少なく、主将の辻野恭哉選手(4年)は「派手さはないが、みんな自分の考えがあり芯を持っている。3位以内という目標に向けてぶれずに練習を続けてきた成果を出したい」と語る。
当日の展開について、渡邉監督によれば往路で他大学の選手たちに惑わされずに、自分たちの走りをすれば4番か5番ほどでゴールできるという。毎年ドラマがある5区の山上りは、小町昌矢選手(4年)か辻野主将が最有力。「辛抱強い子が走ってくれれば」と渡邉監督。「復路で追い上げ、3位の結果を目指したい。全区間がキーとなる」
国学院「前半がポイント」
国学院大は2年連続11回目の出場。過去最高順位は総合10位で、今大会はシード権獲得と、9位以内の成績を目標に設定し、トレーニングを重ねてきた。前回は総合16位でシード権を獲得できず、10月に行われた予選会からの参加となったが、6位で通過している。
前田康弘監督は「けがの選手などおらず、万全ではないが16人なりに準備ができている。全体としていい仕上がり」と手応えを語る。飛び抜けたエース級の選手はいないが、向晃平主将(4年)を始め、浦野雄平選手(2年)など実力のある選手が揃う。「総合力、団結力がある」と向主将が話すように、昨年11月の全日本大学駅伝対校選手権大会は11位ながら、5時間21分26秒と同大の歴代最高を記録。自信をつけてきた。
当日の試合展開については、滑り出しの1区、2区、復路の6区、7区がポイントだという。前田監督は「上級生など勝負のできる選手が揃っているので、前半は粘りのある走りで持ちこたえ、後半で勝負したい」と話す。「色気を出さず、堅実に自分たちの力が出せれば、9位以内の目標が狙える」と前田監督は闘志を燃やす。向主将は「最初で最後の箱根駅伝。近年シード権から離れているが、4年間の集大成を走りに込め、目標を目指して頑張りたい」と力強く意気込みを話している。
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