青葉警察署と青葉交通安全協会などは、振り込め詐欺と高齢者の交通事故防止を訴える戸別訪問を行っている。高齢者宅を直接訪問してチラシを配るだけではなく、声掛けでより効果的な注意喚起をすることが目的だ。
警察団体は防犯パトロールや交通安全キャンペーンなどで啓発活動を定期的に行っているが、振り込め詐欺や高齢者の死亡事故は依然として増加傾向にある。そこで署員が直接アドバイスし、より強い意識高揚を図ろうと、不定期に戸別訪問を実施。昨年は約1万5000世帯に行ってきた。
青葉区内の振り込め詐欺被害は昨年57件、被害額は1億8千万円にのぼり、今年1月だけで8件(前年比7件増)発生。また高齢者の交通事故は今年1月中に28件(前年比8件増)発生している。こうした状況を受け、2月15日には特別に県警本部の啓発専門部署も同行して訪問を実施した。
当日は23人の警察官と同協会の指導員、地域交通安全活動推進委員が、高齢者の事故件数が多い市ケ尾町の住宅約100軒を巡回。訪問先ではチラシを手渡しながら「日ごろから子どもと連絡を取り、声を覚えてほしい」「高齢者事故は横断中によるものが多い」などと注意を呼びかけた。訪問を受けた男性は「気を付けてはいるが、ありがたい」と話していた。
同署は、県警本部と合同で実施したことで、より分かりやすくアドバイスできたと振り返り、同行した指導員らにとっても参考になったのではと話す。
同署の永野進副署長は「こうした活動は繰り返し行っていくのが大事」と話した。また同協会の工藤明会長は「この地区から振り込め犯罪・交通事故をなくせれば」と思いを語った。
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