「ビーコルセンター」をセンター北駅前に開設した(株)五人侍の代表取締役を務める 皆川 幸成さん 都筑区在住 45歳
”縁”を大事に一歩ずつ
○…横浜国際プールをホームアリーナにする男子プロバスケチーム「ビーコル」の拠点を完成させた。初披露の場で「縁を大事にした奇跡の施設」と表現した。主催者挨拶でセンター北駅前の高架下有効活用の道筋を作ってくれた市職員のエピソードを話し、男泣き。まちの活性化のために足しげく通いアイデアをくれた恩人は、完成を待たず他界。故人が誕生日を迎えた今年1月にもSNSを通じ「来月オープンです。空からみてくださいね」と、その出会いを忘れずに報告した。
〇…東京都中野区出身。「学生時代のことは特に話すようなことはない。高校も帰宅部だし。よく遊び歩いていたことかなぁ」と笑う。大学への進学については「あと、4年も遊ぶのか」と興味を示さなかった。就職か進学か父親と話す中で、公務員試験を受けることに。試験に合格し、警察学校に入る。その後、渋谷警察署に配属された。同期数百人の中から警視総監賞に選ばれるほどの、実は成績上位者だった。
〇…22歳の時に結婚。中野の実家で暮らしていたが義父から「手伝ってくれないか」と話があり、25歳で都筑区の不動産会社「大健商事」に入社した。不動産取引はもちろん道路すら何も知らない土地で奔走。「少しでもまちのためになるなら、自分にできることはありがたい」。PTA会長や町内会子供会会長も引き受けた。今でも、センター北商業振興会事務局長、緑法人会青年部会など数え切れない顔を持つ。「仕事も地域活動も一人ではできないから関わった『縁』を大切にしていきたい」。20年で地域の顔に成長した。
〇…横浜北部の経営者が集う(株)五人侍は実は6人の仲間がいる。「バスケも1チーム5人のスポーツなので、この名前に決めました」。ビーコルの拠点がようやく完成した。「人の縁を育み、ここが思い出に残る場所になるようなイベントを発信していきたい」。侍は、すでに前を見据えている。
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