6月に行われた第65回NHK杯全国高校放送コンテストの神奈川県大会で、元石川高校放送部(海部弘顧問)の3人が入賞し、県の推薦枠を獲得。7月24日から渋谷区で開催される全国大会へ初出場する。
高校放送部が日頃の校内放送活動の成果を6部門で競う同コンテスト。今年は都道府県大会も含め1万6千人以上が参加している。全国大会は国立オリンピック記念青少年総合センターとNHKホールを会場に行われる。
全国大会に出場するのは県大会「アナウンス部門」2位の安川真生(まこと)さん(3年)と「ラジオドキュメント部門」2位の井上玲菜(れな)さん(2年)、「朗読部門」6位の渡邉悟さん(3年)。それぞれ100人、8作品、149人から選ばれた。
学校生活を題材に
アナウンス部門は校内放送に使用する内容で原稿を作成し、1分30秒以内で読み上げる。安川さんは「タイムリーな話題を」と、今年から同校の授業時間が50分から60分に延びたことを題材に。「疲れる」といった生徒の声を取り上げつつ、文化祭など学校行事の時間を確保するためだったことなど延長理由を担当教諭に取材してまとめた。県大会では声が落ち着いているなど発声の良さが評価された安川さん。「全国大会は初めてなので嬉しい。本番は楽しんで読めれば」と意気込んでいる。
一方、高校生の視点で独創的な作品を制作するラジオドキュメント部門。井上さんは4月に上履きが廃止され、一足制となったことを取材し、自身で録音、編集して規定の7分以内にまとめた。「せっかく買ったのに」と生徒の批判を紹介する一方で導入理由を校長にインタビュー。「学外に開かれた学校にするために」などの理由や、それを受けた生徒の賛同などを構成に盛り込んだ。作品中のナレーションも他の部員に協力してもらったという。テーマの面白さが評価されて全国大会へ。「ラジオが好きで放送部に入った。こういう意見もあるんだ、と聞いてもらえたら」と井上さんは話す。
作品差し替え奏功
渡邉さんが出場した朗読部門は指定作品から一部を抽出し、2分以内で朗読するのがルール。当初は小川糸著の『リボン』を選び、練習していたというが、県大会1週間前に自分の声質に合った夏目漱石著の『文鳥・夢十夜』に変更して臨んだという。渡邉さんは、だらしないが色男でもある登場人物の重吉について、主人公が心情を語る場面を朗読。全国大会に向け、「全力でやり切りたい」と話し、発声練習や他の夏目作品を読み、作品への理解を深めていくという。
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