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青葉区版 公開:2018年11月22日 エリアトップへ

詩集『鼓動』で第50回横浜詩人会賞を受賞した 井上 摩耶さん 青葉区在住 42歳

公開:2018年11月22日

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私は私の道をゆく

 ○…「まさかのまさか。賞なんて無縁だと思っていた」。勉強したわけではない、好きで書き続けてきた作品をまとめた4冊目の詩集が横浜詩人会賞を受賞。自身の経験や3年前に亡くした父のこと、そして反戦への思いを綴った1冊。何よりうれしかったのは「母の喜ぶ姿」とはにかむ。詩人、と書き入れた名刺に「名乗って大丈夫かな」と少し不安をのぞかせながらも「たくさんの人に読んでほしい」と晴れやかだ。

 ○…詩人で大学教授の父とシリア系フランス人の母のもと青葉区に生まれ育つ。ハーフの存在は珍しく、幼い頃から感じてきたのは「皆と違う」という思い。5歳から2年住んだフランスでは「アジア人」と言われ、どこに行っても「違う」自分は一体何者なのか――。小学生の頃から体験や思いを綴るように書いてきた詩はいつしか、消化しきれない心を整理する手立てに。「自分の気持ちに素直でいる」ことは、創作の原点でもある。

 ○…多感な時期に「違う世界が見たい」と16歳で単身渡米。カレッジ卒業まで5年暮らしたカリフォルニアで、やっと解放感を味わった。「人種のサラダボウルの中で、なんだ、私普通じゃんって」。反面今度は「何でもない自分」に悩むことも。渦巻く思いを詩に託し、帰国後、家庭教師などの仕事の傍らネットで作品を発表するように。「最初は恐る恐る」、今では確固たる意志のもと。「私はフィルター。関わってきた人皆の思いが、私を通して作品になる。それをシェアしたい」と思いは強い。

 ○…両親への尊敬と感謝を口にする一方、知識量の差に「超えられない」とぽつり。でも超えなくていい、と前を向く。「まだ発展途上。私は私なりの道を見つけたい。勉強を続けて、一つ上の作品を書けたら」。迷いのない瞳で未来を見据えた。

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