鴨志田町の横浜美術大学(岡本信明学長)で12月8日、彫刻コースによる恒例の「吹子(ふいご)祭り」が開催された=写真。
吹子は鍛冶屋などの職人が用いるもので、金属の精錬や加工の際に火力を強める送風装置。祭りは道具を清めて神をまつる伝統行事で、同大では火を扱う同コースとクラフトコースで毎年行っている。
当日は同コースの学生や教職員、卒業生ら50人ほどが参加。会場の木彫室に設置された祭壇には野菜などの供え物とともに、学生が日頃制作で使っている道具も並べられた。神主役は同大講師で彫刻家の関孝行氏が担当。吹子祭りのために特別に作られた祝詞を奏上し、火の安全と学生のより良い制作を祈願した。次に参加者1人ひとりが玉串を奉納し、厳粛に神事が執り行われた。
同コースの中野滋教授は「道具や素材に対して礼儀正しく振る舞い、自然への畏敬の念を持つこと、日本の伝統の美しさを感じてもらうことが目的」と趣旨を解説。「改めて気を引き締めてもらえれば」と話していた。
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