創立50周年を迎えた山下連合自治会の25代目会長 荒谷 孝道さん 青砥町在住 70歳
地域の”輪”掘り起こす
○…2年前から青砥町自治会長を務めていたが、今年4月に青砥町、小山町、西八朔町、北八朔町の13の周辺自治会からなる「山下連合自治会」の会長に就任。推薦された前会長からは”頼むぞ”と思いを託された。山下連合は50年の歴史がある古い自治会組織。「緑のほか、梨園などを営む農家の方も多い地域で昔ながらの人の良さが残っています。また、一部新しい街並みも広がっています」。高齢化が進んでいるが「もっともっと活性化を図っていきたい」と力強く語る。
○…青年期を過ごしたのは北海道。美唄(ビバイ)の炭鉱で石炭を掘っていた経験を持つ。ここで学んだのは人との”つながり”。時に知識が豊富なベテランが部下に着くこともあった。「作業を効率よく進めるために年配者と杯を交わし、本音でぶつかることで信頼関係を作ってきた」と笑顔。22歳の時に閉山となり上京。定年まで物流会社でセンター長などを歴任し高いリーダーシップは強固となった。「これまでの経験を連合自治会長として生かしていきたい」
○…今から38年前、結婚を機に緑区へ移住しすぐに自治会にも加盟した。「竹林や原っぱが広がっていて、小川では小さなサワガニがうようよしていましたよ」と当時を振り返る。伝統文化であるお囃子も存在していたが継承できずにたち消えてしまったことに「残念です」と一言。今後は、ティーボール野球やマラソン大会など、子どもから大人までが気軽に参加できるイベントを通して縦横のつながりを大きくしていく。
○…1人暮らしの高齢者も多く福祉問題も重点課題だ。現状では、自治会入会世帯数は約4700だが「全世帯加入が理想」と、近い将来の夢を語る。全世帯が加入すれば、大規模災害発生時など「もしもの時に連絡網が情報共有などの点で重要となる」と考える。地域の”つながりの輪”確立を目指す新リーダーは、山下地区の更なる発展を願い続ける。
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