東日本大震災の発生から5カ月が経過し、発生以来初となる防災の日(9月1日)を迎えた。そこで、吉村眞一緑消防署長に、日頃の防災への取り組みや、備えなどについて話を聞いた。
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―大震災発生後、区民の防災に対する意識が高まっているように思います。
吉村 防災に対する意識は発生前に比べて、高くなっていると思います。東日本大震災では、横浜でも強い揺れを観測しました。いままでは、地震が「来るかも」という心構えだったかと思いますが、大震災後は「地震は来るもの」という意識になっているのではないでしょうか。
―防災に関する備えで重要なことはなんですか?
吉村 まずは、いざというとき、素早く、迅速に、的確な判断、行動がとれるように、一人ひとりが正確な知識を身につけ、備えをすることです。区内で地震が発生した場合、家がつぶれる、家具が転倒するなどが考えられます。転倒防止対策を行い、耐震が気になる人は、耐震診断を行うことが必要だと思います。また、震災時は正確な情報確認が求められます。充電型のテレビ、ラジオの用意、3日間程度の食料の備蓄、家族間の連絡確認ツールの徹底も行ってください。
―火災への対応は?
吉村 震災時、まず確認しないといけないのは、身の安全。その次に火の始末があげられます。震災時は多くの場で火災が発生し、消防署では対応が遅れるケースも考えられます。その際に、消防団を含めた区民の方々の初期消火活動がとても重要になってきますので、日頃から意識を高く持って頂くことが必要です。
―近所間のつながりも大事では?
吉村 震災時は、自分が助けられる身になる可能性があると認識して欲しい。普段から、近所間のコミュニケーションを取り、いざというときに、お互いが協力できる関係を築くことが、震災時に不安を取り除く方法の一つになります。
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