緑区内放射線量 小中3校で基準値超え 清掃後は数値下回る
横浜市は先月、港北区内で周辺より高い放射線量が検出されたマイクロスポットが確認されたことを受け、緊急的に全市立小中学校で測定を行っている。13日現在、区内からは小中学校3校から市が再測定の目安とする0・59マイクロシーベルトを超える数値が検出された。市は「清掃後は数値も下がっているので安全」と話している。
区内の市立小中学校22校では、6月から8月にかけて校庭の放射線測定を実施したが、いずれも高い数値は検出されていなかった。
今回は、各校でマイクロスポットとなる可能性が高い「雨樋の下」「雨水枡」「校庭隅の吹き溜まり」などの測定を実施している。その中で、6日には鴨居中学校(高橋功校長)で屋上排水口付近の一部から0・86マイクロシーベルトを検出。12日には鴨居小学校(大森英司校長)でも同じく屋上排水口付近の一部から0・92という数値が検出された。続く13日は、緑小学校(田子康之校長)の体育館裏の植込み盛土の一部から0・98マイクロシーベルトが確認された。
各校では、即日堆積物を撤去。再測定の結果数値はいずれも基準値を下回っている。なお、撤去された堆積物は各校とも二重のビニール袋に密閉し、児童生徒が立ち入らない安全な場所へ保管。市は今後の処分方法などを放射線対策部で検討していくとしている。今後同測定は順次行われ、10月末までに終了する。
市では認可保育所のほか、県が管轄する私立幼稚園の園庭においても放射線量測定を実施している(11月末終了予定)。
鴨居地区で3校
今回市の基準値を超える放射線量が検出されたのはいずれも鴨居地区。これに対し市教育委員会は「砂塵や落ち葉などが堆積し吹き溜まってしまった事が原因。3校の関連性は考えづらい」と分析している。
今後市では、今年度中に全市立小中学校に放射線測定器を配布し、各校で定期的に測定数値を把握するとともに幼稚園などへの貸し出しも行っていく考えだ。
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>